山 行 記 録

【平成27年12月23日/蔵王連峰 坊平高原〜刈田岳】



2週間振りのお釜と熊野岳
お釜は前回より氷結していました
右奥は雁戸山と南雁戸山



【メンバー】単独
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】刈田岳1,758m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】晴れ
【参考タイム】
駐車場9:00〜ゲレンデトップ10:10〜お田ノ神避難小屋10:45〜馬ノ背11:30〜刈田岳11:50〜馬ノ背直下(休憩)〜ゲレンデトップ(滑降2本)〜駐車場14:00

【概要】
 このところ医者通いが続いているため恐る恐るながらの山スキー。まだドクターストップだがお散歩程度ならばよいだろう。といっても雪がほとんど降っていないので迷うところだがトレーニングと割り切りダメもとで蔵王坊平へと向かってみた。ライザスキー場はまだクローズされているのであわよくば2週間前のようなパウダー期待である。

 上山は久しぶりに朝から気持ちの良い青空が広がっている。しかし気圧の谷が通過しているのか駐車場では厳しいほどの寒気を伴った東風が吹いている。厳冬期用の帽子と目出帽も装着し誰もいないゲレンデを完全防備で登り始める。心配していた積雪だが2週間前とほとんど変わってはいないように見える。しかし最初の急斜面ではところどころ草が飛び出しておりこれではまだスキー場がオープンできるような状態ではないようだった。

 最初はガリガリのアイスバーンだったが登るにつれて雪も柔らかくなってくる。新雪も結構降ったらしくわずかに標高が上がっただけで積雪は次第に増してきた。するとゲレンデの途中から急にトレースが現れる。細目のスキーとトレースパターンを見るとクロスカントリーのようだった。圧雪車も入った様子はなく新雪の雪面にスキーのトレースがくっきりとのびている。周りの木立には霧氷がびっしりと張り付きその霧氷に朝日があたって煌めいている。リフト終点から先はまだけっこうヤブが目立つ。潅木が埋まりきるほどの積雪にはまだまだほど遠くこのあたりは快適なシール登行とはゆかないようだった。お田ノ神避難小屋を過ぎると刈田岳や熊野岳も近い。太陽が昇るにつれて気温は上がりはじめており強風もいつのまにか穏やかになっている。最後の登りは久しぶりに廃線リフトのコースをとってみる。すると前方からクロカンの先行者が早くも馬ノ背から滑り降りてくるのが見えた。早いなあと声をかけると7時半にライザを出たのだという。もちろん地元の人だった。

 馬ノ背からは刈田岳まではひと登り。前回は誰もいない山頂だったが今回は澄川スキー場からのお客さんが神社の周りに大勢たむろしている。山スキーのほかにワカンやスノーシューの登山者もいて予想外の賑やかさである。熊野岳は新雪を抱いて全山が真っ白。それに比べると右奥に見える雁戸山はまだまだ雪が少なく黒っぽさが目立つ。2週間振りに見るお釜はほとんど氷結していてもう解け出すことはなさそうだ。せっかく登り着いた山頂だったがさすがに風が強く休憩する気分にはなれない。一通り写真を撮り終えたところでシールをはがしさっそく下山開始。馬ノ背付近は通常ガリガリのシュカブラなのだが今回は降雪直後だったのか信じられないほどの柔らかさにびっくりする。そしていつもの沢に入ったところでランチタイム。ここは風が全くないので絶好の休憩ポイントなのである。

 大駐車場まで滑って行けば登りのトレースにそって下りてゆくだけである。ゲレンデトップからはトレースと別れ右側のゲレンデに向かってみる。すると圧雪車も入っていないこともあってそこは踏跡もまったくない新雪のオープンバーンである。この予想外のパウダーがあまりに快適なので登り返してもう一本。体力の落ちている自分にとってはこんなことはめったにないことなのだが山は実際に来てみないとわからないものだ。単なる体力作りに終わりそうだったものが思わぬ宝物を拾ったような充実した山スキーとなった。


ゲレンデ中間地点
気持ちの良い青空が広がっていました


途中からクロカンのトレースが現れました
霧氷と柔らかい雪面が美しい


振り返ると朝日連峰が
他にも飯豊連峰や吾妻連峰が見渡せました


登山リフトの終点付近
降雪直後のせいかシュカブラは不思議に堅くありません


いつもの沢コースから大駐車場へと滑り込みます
雪が柔らかいので予想外に楽しいです


貸し切りのゲレンデ
気もちの良いパウダーは久しぶり
登り返して2本楽しみました


ルート
データ(総上昇量863m、行動距離12.83km、※登り返し含み)

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