山 行 記 録

【平成27年12月12日/志津〜姥沢〜姥ケ岳〜東斜面〜南斜面】



快晴の姥ケ岳



【メンバー】2名(○田、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m
【地形図】(2.5万)姥ケ岳、(20万)村上
【天候】快晴
【温泉】西川町 水沢温泉300円
【参考タイム】
志津温泉8:20〜姥沢10:05〜リフト下駅10:30〜リフト上駅11:15〜姥ガ岳11:40-12:15〜金姥12:20〜東斜面〜姥中腹〜志津温泉14:10

【概要】
 好天が予想されることを聞き2週間ぶりの姥ガ岳。このところ全く雪が降ってはおらず、積雪が心配だったが駐車場に来てみれば雪はたっぷりとある。むしろ前日までかなりの雨が降り続いていたことを考えればコンディションの方が気がかりだった。駐車場では偶然○田さんと遭遇。シールで歩き出す直前だったようだが引き返してきてしばらく待っていてくれた。駐車場には他にも見慣れた○中さんと○部さんの車もある。二人は月山の山頂をめざし午前6時に出発したらしかった。なんでも大雪城を滑るのが目的だという。準備をしているとボクはポールを忘れてきたことに気づき大慌て。ところが隣に駐車した方々が知り合いで、聞いてみるとMachidaさんという方が2本持っているという。お願いしたところ快く貸していただけることになり、なんとか出発できることができたのは幸いだった。Machidaさんに感謝!本当にありがとうございました。

 ラッセルとはほど遠い雪面をいつものコース取りで上ってゆく。頭上からは燦々と暑い日差しが降り注ぎ汗も止めどなく流れる。周りの光景はまるで春スキーだ。ジャケットはもちろん中間着も必要なくなり手袋も不要だった。リフト下駅で一服をとってからリフト上駅へと向かう。日差しはけっこうあるのだが気温はそれほど高くはないのだろう。雪面は意外と堅いままでスキーはほとんど沈まない。順調に上駅を通過しそのまま姥ガ岳へ。振り返ると朝日連峰が雲海にぽっかりと浮かび、小朝日岳、大朝日岳、中岳、西朝日岳などが頭だけを出している。その様子を見て○田さんはまるでヨーロッパアルプスを見ているようだとつぶやいている。

 姥ガ岳には11時40分着。所要時間3時間20分。久しぶりの山頂である。たかが姥ガ岳というなかれ。志津からだと標高差は1000mにもなる上によほど好天に恵まれないとこの時期に山頂を踏むのも至難なのである。それを思えば月山に向かっているという仲間の二人の体力となると推して知るべしというべきか。山頂で30分ほど昼食タイムを楽しむ。北方には鳥海山がくっきりと浮かび眼下には真っ白い湯殿山。品倉尾根はまだまだ雪が少ないようだった。

 休憩後は金姥からのドロップが無難だろうとなり緩やかな稜線を下って行く。南面ならばアイスバーンも溶け出しているだろうという目論見である。ところが前日の雨の影響からか斜面は激しく波打つがりがりのアイスバーン。予想に反して雪面は全く解けている様子はなかった。ファットを持ってきたことを後悔したが後の祭りである。○田さんはこんなバーンでもものともせず洗濯板を蹴散らしながらボールの底へと滑り込んでいった。ボクはあちらこちらで転倒しながらも結局アルペンでごまかしつつ沢底へと滑り込んだ。

 東斜面は期待はずれだったが懲りずに登り返している人も多くいる。ボク達はシールを貼り直して姥ガ岳へと戻ることにする。しかしこの登り返しが意外にもやっかいだった。ストックも容易に刺さらないようなアイスバーン。しまいにはシールでの登りを断念してつぼ足に切り替える。ところが部分的にはキックステップさえ効かない箇所もあり最後まで緊張を強いられた。今日の核心部はこの東斜面の登り返しだった。

 姥の中腹からは南斜面を下ることにした。この大斜面だけは雪面も柔らかくなっており、結局ここだけが唯一滑りを堪能できた区間だった。2週間前のパウダーとはほど遠い1日だったが、終日快晴に恵まれたことだけが今日の救いだったようである。リフト乗り場からは林道や電柱下をノンストップで滑りながら志津温泉へと下った。


姥ケ岳と湯殿山(姥沢)


湯殿山(姥沢から)


リフト乗り場
まるで春スキーのようです


暑い日差しが降り注ぐリフト下
とめどなく汗が流れました


文句無しの大快晴です


2週間前の悪天候がウソのようです
月山の山頂に向かったメンバーもいました


左から小朝日岳、大朝日岳、中岳、西朝日岳


姥ケ岳への途上からみる紫灯森と月山


以東岳が雲海から姿を現してきました(姥への登りで)


鳥海山がくっきりと
雪がかなり少ない


金姥から東斜面にドロップです


姥を振り返ります


湯殿山が正面に
もうどこでも滑れそうです


ルート

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