山 行 記 録

【平成27年12月9日/蔵王連峰 坊平高原〜刈田岳】



刈田岳とお釜



【メンバー】単独
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】刈田岳1,758m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】快晴
【参考タイム】
駐車場9:10〜ゲレンデトップ10:10〜お田ノ神避難小屋11:00〜登山リフト終点11:30〜刈田岳11:50〜馬ノ背直下(休憩)〜駐車場13:00

【概要】
 蔵王ライザスキー場は11日がオープン予定。オープン前の新雪狙いで今日は刈田岳である。日本全体が高気圧にすっぽりと覆われるという絶好の山日和でもあり、久しぶりに冬のお釜を眺められるかもという期待感に気持ちも高鳴る。部分的に圧雪車が走っているもののゲレンデには新雪がうっすらと降り積もっている。新雪はほとんど期待していなかったが山ではやはり少しは降雪があったらしくうれしくなってしまった。

 気持ちのよいシール登高がしばらく続く。霧氷に覆われた樹木が朝日にきらめいている。途中で一本滑ろうかどうか迷うところだが折角の好天なのでまずは山頂を目指すことにした。コースの半分はピステンがかけられていないのでバージンスノーを見ているとここがゲレンデとは思えないほどの美しさがある。樹氷もかなりできておりこれは意外だった。蔵王は月山などに比べれば雪もかなり少ないのだが今年は意外と多いように見える。プローブで計測してみるとエコーラインで約70センチ。しかしエコーラインのショートカットコースはまだまだ雪は少なく笹藪や灌木が埋まりきってはいなかった。お田ノ神までくればほとんど支障はないのだが部分的には少々難儀しながら横断した。

 振り返ると吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰などが雲海に浮かんでいる。下界はまだまだ曇の中で日差しはないのだろうが山の上は雲ひとつ無い快晴である。いつのまにか廃線リフト小屋は解体撤去されてしまいただの雪原になっていた。ここからは登山リフトをたどって馬ノ背に登る。誘導の木柱にはエビのシッポがびっしりとあり風雪の激しさを物語る。馬ノ背にはスノーシューのトレースが熊野岳へと続いている。宮城側から早くも登っている人がいるようだったが山形からの登山者やスキーヤーは見あたらない。レストハウスを通過するとひと登りで刈田岳の山頂に到着した。お釜は深い緑色の湖面を湛えいつもよりれ神秘的に見える。湖面は一度氷結したようだが最近の気温の上昇で融けたようにも見えた。

 山頂からはさっそくシールを剥がして沢沿いのコースへと滑ってゆく。窪みへと入ると全く風が無くなったためここでランチタイムとする。天候が崩れる心配は全くないので気持ちの良い休憩タイムである。降り注ぐ日差しは春スキーを思わせる。今日はまさしくハイキング気分だった。食後は一気にスキー場へと下るだけ。まだ藪の多いショートカットコースは避けて、エコーラインを滑りながらゲレンデトップへと戻った。薄いパウダーの新雪斜面はスキーがよく走る。快適で飛ばしているとレストハウスが眼下に見えてきた。


クワットリフト終点


気温がどんどん上昇してきました


まだまだ積雪が少ないお田ノ神
右手は熊野岳


飯豊連峰
下界はまだまだ雲海に覆われたままでした


朝日連峰と中丸山


登山リフト終点付近と飯豊連峰


馬ノ背と刈田岳


刈田神社


刈田岳と熊野岳



一度氷結したお釜があまりの高温で融けたようです


馬ノ背直下でランチタイム


薄いパウダーですが快適です


最後の急斜面も快適でした


コース

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