山 行 記 録

【平成27年11月7日/飯豊連峰 中田山崎〜大境山】



大境山



【メンバー】2名(伊藤、蒲生)
【山行形態】日帰り
【山域】飯豊連峰
【山名と標高】大境山 1,101.6m
【地形図】(2.5万)小国、長者原(20万)新潟
【天候】曇りのち晴れ
【温泉】小国町梅花皮荘 500円
【参考タイム】
中田山崎バス停7:30〜堰堤7:38〜850m県境9:15〜水場9:35〜稜線9:45〜大境山10:15-11:00〜稜線分岐(昼食)11:15-11:50〜中田山崎バス停13:10

【概要】
 大境山は2年ぶりに登る。駐車地点には新潟ナンバーが1台とまっていて先客がいるようだった。今回は山の会の最終事業だが幹事の他に参加者は1名のみ。まあ初冬のこの時期は天候が微妙なこともあってしかたがない面もある。できれば快晴に登りたい山だがそううまくはゆかない。幸い今日は曇天とはいえ雨は降らない模様だった。

 堰堤を過ぎるとまもなく尾根への取り付だ。ここからは結構な急登がしばらく続く。はて?ここはこんなに急勾配だったかしらといぶかしむほど前回の記憶は曖昧になっている。紅葉は里まで下りてきていたが日差しがないので華やかさはみられない。キノコも少し期待したのだがほとんど残ってはいないようだった。

 岩場から稜線に飛び出したら周りは藪に覆われていた。道は途中まで明瞭だったのだが稜線直下でなんとなく違和感があった。しょうがないので明瞭な地点まで降りて行き登り直すことにした。間違ったと思われる地点からよくみるとコースを示す赤テープが左手前方に見えた。前回は何の問題もなかったのだが最近道が不明瞭になっているようだった。850mの県境稜線まで登ると日差しも降り注ぐようになっていた。冬用の下着を身につけているので暑くて着ていられなくなりそれらは途中で脱いだ。

 いったん稜線の西側をトラバースしながら大セド峰の北西側を巻いてゆく。木立の間から左手に大境山が見えてくるのもこの辺りからである。もったいないような下りだがそれほどの高度差を下るわけではなく、水場からはひと登りで山頂直下の稜線に飛び出した。大境山の南東斜面が正面となり左手には枯松山が聳える。右奥にみえる山塊は杁差岳だった。飯豊山から延びる主稜線も一望だったが薄雲が広がっていて残念ながら展望はいまひとつ。山頂までは2つほどの偽ピークがあり、右手に小さな池が現れると大境山は目前だった。

 途中のロス時間をのぞけば大境山までの所要時間は2時間30分ぐらいだろうか。山頂には先行者がひとり休んでいた。昼食にはまだ早いのでザックをおろししばらく展望を楽しむことにした。飯豊連峰の主稜線ははっきりしなかったもののクサイグラ尾根、梶川尾根、丸森尾根は割合はっきりとわかった。梶川尾根の中間付近にボコッとみえるコブは北股岳のようだった。枯松山や杁差岳は目前に聳えておりその存在感を大きく誇示している。反対側をみればうっすらと朝日連峰が確認できた。しかし上空には青空も少しずつ広がってきたとはいえ、飯豊連峰を覆っている薄黒い雲はいっこうに稜線付近に居座ったままだった。まもなくすると10数名の登山者が登ってきて静かだった山頂は一気に賑わいを増した。みんな新潟から来た人たちで、今日は三班に別れてそれぞれに別の山にのぼってのだという。下山後は合流して温泉泊まりらしく聞いているだけでうらやましくなってしまった。

 展望を期待しながら正午ちかくまで待ってみたもののいっこうによくなる兆しは見られなかった。どうやら天候は下り坂のようだった。今日は雨が降らないだけ増しだろうと大境山の山頂を後にした。下りはじめると上空には澄んだ青空が広がっていた。今日は日差しなど望めないだろうと思っていただけにこの好天は予想外だった。風は冷たかったが今年の夏山のフィナーレには願ってもない山日和になったようである。ボク達は稜線の分岐付近まで降りてゆき少し早めのランチタイムをとってから登山口へと向かった。


登山口を出発です


向こうに見える堰堤を渡ります


大境山の南東斜面(奥は枯松山と杁差岳)


左からクサイグラ尾根、梶川尾根、丸森尾根
(右に見えるコブは北股岳)


山頂直下にある池塘


杁差岳(大境山から)
曇が多くてあいにく山肌はくすんだままでした


山頂直下で青空を仰ぐ
日差しはあるけど風は冷たい


まもなく登山口
気の根や石ころが落ち葉に隠れているので要注意です


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