【概要】
遠出をするのがすごく億劫になっている。それならばと近くの裏山に出かけてみることに。登山口の標高はわずか300mぐらいしかないがこの辺りでも紅葉がかなり進んでいるのをみて驚いた。尾根にでると眩しいほどの木漏れ日が登山道に降り注いでいる。秋晴れとあって木々の鮮やかさが一層際だってくるようだった。山の幸を探しながらのんびりと歩いていると年輩の男性がひとり登ってきた。片手には収穫物を入れたビニール袋を携えており結構重そうだった。今年はキノコが例年よりも1カ月以上も早く出現しそれもかなりの大豊作だったのだが、あれから1カ月以上経った今でも奥にはいるとまだ少しは残っているのだと教えてくれた。姥石を過ぎると木々の色付きが一層増してくるようになった。葉山神社では勧進代尾根を登ってきたという女性がいて、その人とは奥ノ院でも一緒になった。奥ノ院から祝瓶山を眺めるのは久しぶり。かなり風が強いためレインウエアを着た。おにぎりを頬張りながら写真を撮ったりする。三体連山から祝瓶山の稜線には雲が多くてあいにくシルエットだけだったがそれでも手前の紅葉は今がちょうど見頃だった。こんな風景もいいものだった。もう少し強い日差しが降り注げばと思いながらしばらく青空が広がるのを待ってみる。しかし時間が経つに連れて空模様が少しずつ怪しくなってくる気配。今日はこの展望を楽しめただけでもよしとしようかと雨が降らないうちに奥ノ院を後にした。