【概要】
今日はトレーニングを兼ねての祝瓶山。近々山の会で祝瓶山荘から登る予定なので今回は久しぶりに小国側から登ってみることにした。駐車場はすでに満車で途中の路肩にもマイカーが埋まっていて驚く。これほどの混み具合をみるのはこの登山口では初めてだった。ほとんど県外ナンバーなのをみると祝瓶山よりも大朝日岳や縦走が目的の車なのかもしれなかった。今日は両足が異様に重く思ったほどペースがあがらなかった。額や背中からは汗がしたたか流れた。山頂からの展望と紅葉を楽しみに急坂をひたすら登ってゆく。しかし今日は雲が多くて稜線付近は見えない。大玉山ははっきり見えるのだが平岩岳や大朝日岳、中岳などは雲に隠れていた。ようやく一ノ塔まであがると登山者が大勢休んでいた。福島からの人達で総勢10人ほど。昼食を食べているのをみてボクも一緒にランチタイムをとることにした。10名のうち男性は一人で残りは全員女性。100名山や東北の名山を毎週のように登っているらしく、その会話を聞きながら女性パワーに圧倒される。一ノ塔から山頂まではひとのぼり。さすがに西斜面は紅葉が進み真赤に色付いている。赤鼻尾根の縦走路も一部だがひときわ鮮やかだった。山頂には一ノ塔から30分弱で到着。しかし山頂は霧に覆われていて展望はまったくなかった。ザックをおろしてしばらく天候の回復を待ってみるのだが晴れる兆しはみられない。30分ほどであきらめて下山開始。ときおり西斜面に日差しが差し込むと色付いた潅木類が一斉に輝いた。一ノ塔まで下ると雲の中からすっかり抜け出し上空は目の覚めるような青空が広がっていた。どうやら雲は標高1200〜1300メートル付近にずっと居座ったままだがその下は爽やかな秋晴れが広がっているようだった。展望の楽しみはいまひとつだったが温かい日差しがあるのはなによりもうれしい。足の動きも自然と軽くなってくるようだった。