【概要】
最近ずっと長雨が続いていたが今日は久しぶりの晴れ間が期待できそうな1日。のんびりと近くの里山にでもでかけることにした。といっても小国町では大雨注意報が発令されていて置賜地方の空模様はいまひとつ。朝から雨もよいのような天候のためできるだけ時間を遅らせ10時近くになってから出発した。森林公園に駐車中の車は2台だけと意外と少なかった。山道はまだ濡れていたが登るにつれて乾いてゆく。周りの木立はまだ緑一色なのだがそれでも所々で色づきはじめている木々もめだった。途中で山の幸を見つけたためしばらく道草タイム。おかげでザックがずっしりと重くなってしまった。
それだけのせいでもないのだろうが足取りが妙に重くペースはいくらも上がらない。これでは山頂まで届くのだろうかといった不安がつきまとう。途中で早くも下ってくる男性とすれ違った。水場の近くでも一人下ってきたが、聞いてみると山にはもう誰もいないそうである。今日の葉山は総勢3名ということになる。紅葉にはまだ早く、また雨上がりということもあって敬遠されたのだろうか。水場にはいつのまにか「鉾立の水」と彫られた手彫りの立派な標識がぶら下がっている。ここの水場はいつきても手が切れそうなほど冷たく、キノコを洗っているとものの数秒も突っ込んでいられないのだった。
葉山山荘には3時間近くかかって登り着いた。それにしても時間がかかりすぎているなあと思わずにはいられない。最近葉山神社の祠が新しくなり今日はその参拝も兼ねている。20年に一度の式年お立て替えということで、たしか昨年設置されるはずだったものが、ヘリを使用して10日ほど前に1年遅れで設置されたばかりだった。参拝を済ませてとりあえずランチタイム。雨が降らないので外のベンチにザックを下ろした。汗でびっしょりだったシャツも着替えるとさっぱりとした。天候はというと期待とは裏腹に青空はほとんどなく、逆に今にも雨が降り出しそうな薄黒い雲が居座っていた。下山する前に奥ノ院まで足を伸ばそうかと思ったのだが展望がなさそうなのをみて奥ノ院の直前で引き返す。そのかわり葉山湿原に立ち寄ってみた。しかし幾分色づいてはいたものの草紅葉にはまだまだ早く感激はあまりなかった。葉山山荘を後にすると棒尾根のような白兎尾根を黙々と下るだけとなる。途中、何カ所か長井市内や白鷹町を見渡せるビューポイントがあるのだが、曇り空では視界もくすんでいて魅力も半減だった。今日は衰えはじめた体力を少しでも取り戻すべくトレーニングの1日と割り切るしかなさそうだった。