山 行 記 録

【平成27年4月28日/猿倉〜鳥海山】



鳥海山(七ツ釜小屋付近から)



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】鳥海山
【山名と標高】鳥海山(七高山2,230m)
【地形図】(2.5万)鳥海山、(20万)新庄
【天候】晴れ
【温泉】由利本庄市鳥海町 猿倉温泉「鳥海荘」350円
【参考タイム】
猿倉駐車場8:00〜七ツ釜小屋付近10:30〜鳥海山(七高山)13:15〜駐車場15:10

【概要】
 前日は平地でも風が強く祓川駐車場も強風が吹き荒れていた。連日の好天続きのため天気予報など全然調べていなかったことを悔やんだ。台風並みの強風から逃れるよう祓祓川山荘に飛び込み、慌ただしく役場に問い合わせてみると、秋田県内には強風注意報が出ていて、山頂付近の風速はなんと約28mもあるという。いくらなんでもこれでは山スキーはだめだろう。すぐさまこの日の山行中止を決めてその日は観光に切り替えた。

 翌28日は昨日の悪天候などなかったかのような穏やかさ。この日は祓川口の山開きだった。しかし猿倉から先には通行止めのゲートが厳重になされており解除は午前9時。がっかりだったが1時間も待つわけにはゆかず猿倉駐車場から登ることにした。

 行程が長くなるのでゆっりとしたペースで登り始める。前方を見上げると鳥海山がみえたが、至るところに黒い模様がありヤブがかなり多そうだった。噂には聞いていたが今年は例年よりもはるかに積雪は少ないようだった。平日のために登山者は少ないが、それでも辺りを見渡せば三々五々山頂をめざしていた。

 天候は無風快晴。汗が少しずつ頭や額から流れ落ちる。右手に祓川山荘が見えてくると標高は約1200m。登り初めて50分ぐらいかかっており祓川コースならばようやくスタート地点に立ったことになる。なだらかな丘陵地を登ってゆくと徐々に高度が上がって行き、次第に鳥海山も近づいていた。祓川から登り始めた登山者もチラホラ見えてくる頃だった。

 七ツ釜避難小屋が見えてくると登山者が急に増えてくる。ここは例年急坂が始まるところだが積雪の影響からか割合なだらかだ。それほどジグも切らずに高度を上げて行く。舎利坂に続く台地に上がるところが少し斜度がありカミさんが遅れている。急坂を登り切ったところで10分ほどの休憩をとる。高度は1900mで時刻はすでに12時になっている。ここまででもう4時間もかかっている。祓川からならばとっくに山頂に到着している時間だった。しかし舎利坂はもう目前でありそこから白い急斜面が山頂へと広がっていた。

 山頂到着は13時。標高差200mを約30分だった。カミさんはツボ足で登ってきており遅れること15分で登り着いた。1200mの標高差を登り切ったのだから大したものだ。これで祓川からの登頂は今回の猿倉も含めてカミさんは5回目になる。かなり疲れている様子だが体調は問題ないようだった。さっそくピークを踏んで展望をこころゆくまで楽しむ。GW前のそれも平日とあって山頂の込み具合はそれほどではない。新山を見渡しても登山者の姿はなかった。山頂御室の周辺は完全に雪が融け出していてこんな光景は最近でもみたことはない。外輪山はまるで夏山の風景だった。

 のんびりとランチタイムを楽しめばさっそく滑降開始だ。最初はかなり急斜面のだが雪面はすでにやわらかくなっておりカミさんにとってもそれほど難しくはなさそうだった。大きくターンしながら少しずつ高度をさげてゆくとまもなく斜度も緩んでくる。あとはこの広大な斜面を楽しみながら下るだけだった。ほとんどの人達は下った後だったがこれから山頂をめざす人もいて時々すれ違った。七ツ釜小屋付近からは猿倉コースへとルートをとりながら一気に下った。このコースをいろんなルートで駐車場まで下れるが少し間違うとヤブに阻まれそうなので素直に往路のルートで滑って行くことにした。それでも一ヶ所僅かにコースを逸れただけでヤブ漕ぎを余儀なくされてしまった。まあたいした区間ではなかったのだが。なだらかな尾根や斜面を下って行くと最初の急坂に飛びだした。眼下にはすでに道路が僅かに見えていてゴールはまもなくだった。






猿倉駐車場


祓川山荘がみぎて見えてきました(望遠)


鳥海山が少しずつ近づいてきます


七ツ釜小屋が見えてきました


標高1900m付近
高度感が増してきました

標高2000m付近から舎利坂の急斜面が始まります
カミさんはツボ足で登って行きます


疲れもピーク
最後の力を振り絞ります


5時間以上かかりようやく山頂到着です


山頂御室と外輪山
積雪は例年よりもかなり少ない


もうすぐゴール
鳥海山が遠ざかってきました


ルート

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