山 行 記 録

【平成27年4月18日月山スキー場〜品倉尾根〜湯殿山スキー場



紫灯森(右奥)から滑降開始です



【メンバー】6名(上○、荒○、神○、大○、佐○、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】紫灯森1700m、1619m峰
【天候】晴れ
【温泉】北月山荘 350円
【参考タイム】
姥沢駐車場〜リフト上駅9:40〜紫灯森10:40〜1619m11:05-11:40(休憩)〜1479m11:50〜濁沢渡渉点13:35〜湯殿山スキー場駐車場14:00
 
【概要】
 今日は姥沢から月山への稜線上のピークである紫灯森から品倉尾根の北尾根をたどり湯殿山スキー場へと下るコース。天候さえよければ短時間で楽しめるワンディ山スキーコースでもある。

 リフトに乗っている時から強風が止まなかった。快晴に近いような好天で気温もそれほど低くはないのだが、この冷たい風の影響で雪面は堅く最初から スキーアイゼンを装着した。今年の雪解けは早い。一週間振りに見る月山はさらに積雪が少なくなっているようだった。姥ケ岳のトラバース区間は風も弱く快適 なスキーハイキング。しかし金姥からは再び風が強まり紫灯森ではこの風に飛ばされないようにしながらシールをはがした。この風の影響をもろに受けたのが紫 灯森からの滑降だった。ヤセ尾根の稜線はアイスバーンとなっていてそれにこの強風である。後ろを振り返るとメンバーのひとりが風に煽られたのかあっという 間に転倒した。危ういところで滑落はまぬがれたがここは要注意区間である。全員慎重に狭い稜線を渡りきれば1619mへの軽い登り返し。普段は八の字など で難なく登れるピークだが今回はかなりの積雪と急坂のためツボ足で登った。

 1619m峰にようやく登りつくとそこは広い山頂になっている。このピークは品倉尾根の盟主ともいえるところで大展望が楽しめる。南に派生する尾 根は本来の品倉尾根だがまだ多くの積雪を抱いてその山岳景観がすばらしい。さっそく1619m峰の北斜面に入ってみるとやはり雪面は堅く凍ったアイスバー ンだった。せっかくの大斜面もこれではなんの楽しみもない。しばらく大休止をとりながら雪が緩むのを待つことにした。比較的風の弱いような潅木に隠れなが らしばらくランチタイム。休んでいる間にも、今日の好天に誘われたのか、ほかのパーティもやってくる。1619mピークから1479mピークに向けて次々 と頭上を滑っていった。

 40分近くもすると風はだいぶ治まっていた。予想どおり雪面は柔らかくなっている。おかげで1479m峰からの大斜面は今季最高といえるほどのザラメ だった。みんなバネがはずれたように次々と沢底へ向けて滑り込んでゆく。すると誰からともなくこの感触をもう一度味わおうとなり全員一致で1479m峰へ の登り返しとなった。

 抵抗感の全くないザラメはこの時期ならではのものだろうか。この例年にないような大斜面を思い思いに楽しみながら再び沢底へと滑降した。沢底から いつものルートに戻るのも面白味に欠けるようなので、今回はそのまま緩斜面を北西方向に向かってみることにする。スキーを走らせて行くとそこからは大展望 が開けていてみんなからは歓声が上がった。新しいコースというのは実にいいものだ。この新鮮な感動を味わいながら緩斜面を快適に下った。

 このまま真っ直ぐに湯殿山スキー場へと下れれば最高なのだがそうもゆかない。天保堰や濁沢などで斜面が寸断されるので最後はいつもの濁沢渡渉点で 対岸に渡った。対岸からは湯殿山スキー場へと一直線に下って行くばかりとなる。しばらく緩斜面が続くところで、腐り始めた雪のためスキーはあまり走らなく なっていたが、心地よい爽やかな春風を体いっぱいに受けながら滑走してゆく楽しさは山スキーの醍醐味ともいえる。3月末にクローズした湯殿山スキー場には 皮肉にもまだ多くの積雪が残っていた。無人となったゲレンデをボク達は勝手気ままに滑ってゆき今日のツアーが終わった。





リフト上駅(月山の残雪がかなり少なくなりました)


金姥へのトラバースです


紫灯森直下


紫灯森でクトーとシールをはがします


1619m峰直下の急坂はスキーを担ぎました


早めのランチタイムを終えてツアーの再開です


2度も楽しんだ大斜面を振り返りました


濁沢の渡渉点付近


品倉山をバックに一路、湯殿山スキー場へ


入浴後、北月山荘で幕営です


ルート

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