山 行 記 録

【平成27年1月24日/南陽市新田〜十分一山〜高ツムジ山



高ツムジ山



【メンバー】単独
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】蔵王連峰周辺
【山名と標高】高ツムジ山693m
【地形図】(2.5万)、(20万)
【天候】晴れ
【参考タイム】
駐車地点12:10〜十分一山13:00〜昼食13:16-13:30高ツムジ山14:05〜葡萄棚14:50〜駐車地点15:00

【概要】
 この高ツムジ山は宮城の岳人SONEさんの ブログをみて以前から気になっていた山である。手前のピークである十分一山はパラグライダーのフライト地点として地元では多くの人に知られている。しかし その奥に聳える山が高ツムジ山とはほとんど知られてはいないと思われる。林道が山頂まで続いていてそもそも登山の対象ではないからである。さらに斜面を見 れば立木が密集し、写真で見る限りでは山スキーの対象にもなりそうにはなかったが、なんといっても展望抜群というのには食指を動かされる。雪さえ豊富であ れば山スキーを楽しむにはどこでも可能だろうと機会をうかがっていた。同じ置賜地方とはいえ、赤湯地区はボクの住む西置賜地区に比較すれば積雪はずっと少 ない。スノーシューならば雪は少ない方が登りやすいのだろうが、山スキーでは全く逆の立場となる。そもそも展望が目的となると晴天が必須。それに加えて積 雪が豊富となると県内には山スキーの対象が数多く存在するのだから悩ましくもなる。それも小結から関脇、大関、横綱級といったエリアやルートが山ほどある のである。しかし闘病中のうえに運転もままならないとなると、高ツムジ山を狙うには今回ほど最適な日はなさそうな気もしてくる。今冬の異常なほどの積雪は 高ツムジ山の山スキーには願ってもないシーズンともいえそうだった。

 今日は朝からめずらしく穏やかな天候だった。ボクは相変わらず安静療養が必要な身なのだが今日は幾分痛みも少なく体調もいいようなので日頃の運動不足解 消にと宿題になっていた南陽市の高ツムジ山を歩いてみることにする。まあ散策気分である。そのかわり体にはなるべく負担のかからないよう、パッキングをで きるだけ少なくするよう心掛けた。国道13号を走っていると立木の全くない真っ白な山巓が遠方にみえる。あそこはいったいどうなっているのだろうと山好き ならばちょっと気になる地点だがそこが高ツムジ山である。といってもたいした標高差もないので気分はスノーハイキングである。駐車スペースには軽トラが一 台だけ。スノーモービルのトラックベルトが林道に沿ってついていた。ボクはスキーなのでスノーモービルのトレースはたどらずに、林道をショートカットで直 登する。そのほうがずっと山スキーの気分を味わえる。基本的には明瞭な尾根なので高見へと登ってゆけばよかった。テレマークスキーはこういったところでこ そ万能である。


国道13号沿いの駐車地点


中央左奥にわずかに見える白い頂きが高ツムジ山


林道沿いにはパラグライダーのフライト地点を示す標識がある


山スキーは雪さえあればどこでも自由に登って行ける
この快適さや心地よさは夏山では決して味わえない


十分一山の広々とした雪原
トラックベルトをスキーのトレースが貫いて行きます


赤湯の市街地と白竜湖(右下)
国道13号バイパスが中央を横切っています
遠方の飯豊連峰は霞んでいて見えません


北方には白鷹山が見えてきました(十分一山から)


パラグライダーのフライト地点
市街地は南陽市の赤湯地区でその山の背後は宮内地区
さらにその奥には長井市や朝日連峰があります(霞んでみえませんが)


近くの林間で昼食をのんびりと楽しみました


十分一山から先はスノーモービルのトレースも無くなりました
林道をショートカットしているうちにスノーモービルは下山していったようです


気もちの良い日差しが降り注ぎます
スノーハイキングには最高の天候でした


急な尾根を登ると高ツムジ山の山頂が近づいてきました
なんの変哲もない山が雪があるだけで全く別の山に様変わりです


林道の道形がはっきりしています
これならスノーシューやカンジキでも安心して登れそうです


ナラやカラマツなどの林間を登ってきました


この高みの奥が高ツムジ山
広々とした緩斜面はテレマークスキーにこそ向いています


高ツムジ山の山頂
ここからもパラグライダーがフライトできるのでしょうか
単管パイプで作られた展望台のような設備が雪に埋まっていました


山頂から振り返ります
白竜湖は右手に隠れてしまいました
遠方は吾妻連峰や飯豊連峰です


広々とした高ツムジ山
山頂には立木が一本もありません
向こう側は高畠町や米沢市です


山頂から東方には蔵王連峰
雲が無ければ吾妻や飯豊、朝日などほとんど見渡せる抜群の展望でした


遠方に麓を走る国道13号が横切っています
その左端が駐車地点です
このまま山頂から北斜面を滑るルートも取れそうですが
手前にご覧のような大きな支尾根があってそれは現実的ではなさそうでした


高ツムジ山の東側(裏手)に続く山並み
上山市と高畠町境の山でしょうか


山頂でのんびりしていたら影がだんだんと長くなってきました


山頂から滑降開始です


支尾根を越えた辺りから北側にルートを取り林間に入って行きます


林間を抜け出しようやく広々とした雪原に出ました
林間に入ってからはおよそ100メートルの標高差を下ってきました


国道まではまだまだ距離があります。
登ってきた往路の稜線が見えます。
(右側の奥から左へと連なるスカイラインが往路です)


ブドウ棚
モノレールが雪に埋もれていて地元の人がその掘り出しに汗を流していました
今シーズンは例年より雪が多くすでに3回目だそうです


国道が近づいてきました
ブドウ棚の人が歩いてきたワカンのトレースに沿って雪原を歩きました


ようやく駐車地点に戻ってきました


ルート

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