山 行 記 録

【平成26年8月24日/針生平〜祝瓶山】



祝瓶山


【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】祝瓶山 1,417m
【地形図】(2.5万)祝瓶山、(20万)村上
【天候】曇り、小雨
【温泉】小国町五味沢「りふれ」500円
【参考タイム】
大石橋9:00〜鈴出ノ水〜一ノ塔12:30〜祝瓶山13:20-13:50〜大石橋15:40

【概要】
 今回も運転がつらいことからカミさんの車に乗せてもらう。体調の悪さやこの時期の暑さも考 えると手軽なハイキングにしたかったのだが、小国口からの祝瓶山が初めてというカミさんは結構乗り気だった。大石橋駐車場には車は数台だけと意外に少な かった。とりあえずゆけるところまでと決めて歩き出す。

 上空には曇り空が広がっていた。残暑が心配な季節だが今日は予想外に涼しくなんとか登れそうな気がした。登 山道には早くもオヤマリンドウが咲いている。1時間もすると下山してくるひとりの登山者とスライドした。山頂はガスで何も見えなかったと落胆気味の表情。 自分の体調の悪さもそうだったが、カミさんはカミさんで登りはじめから元気がなかったようである。久しぶりの山歩きからなのか早くも疲労気味で、今日は山頂までゆけ るかどうかわからなかった。

 途中で何回かの休憩をはさみながらようやく一ノ塔に着いた。出発時間も遅かったのだがすでに正午を大きく過ぎ ている。カミさんはもう一歩も動けないほど疲労困憊気味のため、今日はここで引き返すつもりで岩場に腰をおろした。しばしの休憩タイム。見上げると山頂方面に 向かっている一人の登山者が見えた。一ノ塔からはまだいくつかのピークを越さなければならなかったが、この登山者を見ているうちにカミさんは何となく励ま されたのかも知れなかった。意外にも山頂までいってみる気持ちになったらしく、カミさんは休憩を早めに切り上げ歩き出していた。ここで引き返せばもう2度とこ のコースを登ることはないだろうと思い直したのかも知れなかった。

 赤鼻尾根分岐までくると大勢の登山者が休んでいた。朝方スライドした登山者からは登山道には誰もいない ことを聞いていただけに意外な光景に驚いてしまった。全部で10人近くもいたのだろうか。聞いてみると昨日は大朝日小屋泊まりだったとのことで、この団体は以東岳から 延延と縦走してきた人たちだった。

 分岐までくれば祝瓶の山頂まではひと登り。その直下までくると意外な人と出会った。山スキーではよく 出会っている宮城のトラ山さんであった。もうひとりの男性と二人で今日は角楢沢からの沢登りだったといい、たったいま山頂から下山してきらしかった。まも なく山頂からは十数人の団体が下山してくる。この人達も先ほど赤鼻尾根分岐で休んでいた団体の一員だった。我々は大阪からのツアーなのだといいながら賑や かに下っていった。

 山頂はボク達だけの貸し切りだった。大勢の登山者が下ったばかりとあって不思議なほどの静寂さが漂う。大朝 日岳は見えなかったものの、視界はそれなりにあってしばらく展望が楽しんだ。まもなく単独の登山者が祝瓶山荘コースから登ってきて3名の山頂となる。しか し、好天も長くは続かない。まもなくすると黒い雲が上空を覆ってしまうまでになる。天候の急変が近づいているようだった。雷鳴も聞こえてきたため広げていた 食材などをあわててかたづけながら下山にとりかかった。

 今日はむしろ暑さを心配するほどだったのだが、最近の天候はなかなか思うようにはゆかないようだ。下っていると まもなく雨が降り出してしまい、それは見る間に大降りとなった。これではたまらないとばかり急いで雨具を着た。その後は雨も小康状態となったものの、午前 中の日差しはすでになくなっていた。

 急いでいたわけでもなかったのだが、まもなくするとカミさんが膝の痛みを訴えはじめる。こうなるとなにはあっても 安全最優先。そこからはペースをさらに落としより慎重にと心がける。小生は小生で痛む体をかばいながらもなんとか登山口にたどりつかなければと黙々と 歩いてゆく。無事に吊り橋を渡りきったときにはさすがに安堵感が広がった。下山口には大阪からのツアー客を待つ大型バスが停車中だった。


駐車場を出発です


赤鼻分岐近く


一の塔


山頂直下


ようやく山頂です


天候が急変してきました


吊橋を渡ればゴールです


大阪の団体さんです


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