山 行 記 録

【平成26年8月9日/硯石〜不忘山】



山頂と雲海



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】不忘山1705.3m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】雨のち曇り
【参考タイム】
硯石10:00〜不忘ノ碑12:30〜不忘山12:40〜硯石14:20

【概要】
 台風11号の影響で山形県内はどこも雨模様だった。硯石登山口も同じように雨が降り続く。こんな天候とあって登山者は誰もいない。たまには雨の山もしょうがないかと雨具をきて歩き出す。しかし、蒸れがひどいので雨具は脱ぎ、途中から傘を差した。この登路は傾斜が比較的なだらかなのでこれはこれで結構快適だった。

 硯石登山口から山頂までの標高差は約1000m。日頃の運動不足解消を兼ねて今日はあくまでトレーニング。のんびり登ろうと思ってもたちまち全身から汗が噴き出す。頭からは玉のような汗がしたたかに流れた。灌木帯を抜け出すとガレ場となる。背後は雲海が一面だった。青空こそ見られないが雲の上は意外と晴れているようだった。ガレ場にはイブキジャコウソウ、ツリガネニンジン、ミヤマシャジンなどが目立つ。
 
 足はかなり疲れていたが前方に不忘山が見えてくると少し元気が出てきた。ガレ場の途中で一息をいれてから最後の登りにとりかかる。不忘の碑を通過すれば山頂は目前。この辺りになると風が強くなり、汗をかいた体が一気に冷えていった。

 山頂には3時間弱で着いた。予想外の疲れを感じて少しとまどっていた。散歩のつもりとはいいながら1000mの登りはやはり侮れないということか。見渡すと一面に雲海が広がっている。遠く頭だけ出している山並みは吾妻連峰だろうか。暮れ方のような薄暗さが辺りをおおっていて、風景に少し精彩を欠いているようだったがこんな景色もたまにはあっていい。のんびりするつもりだったが、風があまりに冷たいので少し下りた地点で休憩をとることにする。もう一歩も動けないほどの困憊状態だったが、今日はとんぼ返りのように山頂をあとにした。


山頂直下で


ミヤマシャジン


イブキジャコウソウと不忘山(奥)


南屏風岳(山頂から)


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