山 行 記 録

【平成26年8月2日/志津〜装束場〜姥ケ岳〜姥沢〜周海沼】



キヌガサソウ



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳1,669.7m
【地形図】(2.5万)月山、湯殿山(20万)仙台
【天候】晴れ
【温泉】西川町 道の駅「水沢温泉」300円
【参考タイム】
ネイチャーセンター8:30〜装束場11:05〜金姥12:30〜姥ケ岳12:50-13:30〜リフト上駅13:50〜リフト乗り場14:05〜周回沼入口14:20〜ネイチャーセンター15:30

【概要】
 県内の梅雨が明けて早一週間。この間、連日のように猛暑が続いており、今日も暑くなりそうだった。こんな時には標高の高い地点からが一番と、半分は避暑を兼ねながら今回も月山界隈へ。カミさんが装束場経由で登ったことがないというのでネイチャーセンターから登ることにした。

 ネイチャーセンター前には車が1台もなくボク達の貸し切りだった。ほとんどの登山者は姥沢からのリフト利用なのだろう。おかげでここはいつもで静かな山歩きが楽しめる。また至る所から支流が石跳川に流れ込んでいるので水場にも心配はない。ときおり流れる川風は信じられないほどの涼しさも運んでくるというおまけつきだ。この心地よさを味わうと病みつきになる。

 正面に湯殿山の東斜面が望めるようになると雪渓が現れる。ニッコウキスゲやミヤマオダマキがちょうど盛りだ。装束場は人の気配がなく静けさだけが漂っていた。雪渓の解けだしたところからはミズバショウやショウジョウバカマがようやく咲き始めている。真夏のまっただ中というのにこんな初春の花を見ていると季節感がわからなくなりそうだった。金姥が間もなくとなると大勢の白装束が下りてきた。中には外人の女性もいてこの白装束は総勢40人以上もいるようだった。途中で一休みをとっているとめずらしくキヌガサソウを見つけた。久しぶりに見るこの高貴で清楚な花にしばし目を奪われる。ほかにはヨツバシオガマ、ウツボグサ、イワオトギリ、ダイモンジソウ、ミヤマカラマツ、ミヤマホツツジ、ヤマハハコ、シラネニンジンなど。金姥からはイワショウブ、ヒナウスユキソウ、ミヤマリンドウ、ウメバチソウなどを楽しみながら姥ケ岳に向かった。

 姥ガ岳には4時間20分かかって到着した。ここは1700m近い標高だけあって寒いほどの風が吹く。暑さに少しバテ気味だったカミさんも山頂に到着してようやくホッとしているようだった。ボク達はベンチに座ってしばらく大休止。もう登る必要はないのだという開放感にしばし浸る。山頂には次々と登山者が訪れてきて終始喧噪が絶えなかった。
 
 姥ガ岳の東側にはまだ多くの雪渓があって、スキーを楽しんでいる人も多かった。夏道はまだ雪に隠れていたが、ボク達はスプーンカットを利用して慎重にリフト上駅へと下りてゆく。しかし、ネイチャーセンターまではまだ標高差700mを下らなければならず、上駅からは手っ取り早くリフトを利用することにした。休憩所で買ったアイスクリームを食べながらリフトへと乗り込んだ。

 ネイチャーセンターには姥沢小屋の少し先で山道へと入る。入口は少し分かりづらいもののここは昔からある月山への参道。道はしっかりとしており、鬱蒼としたブナの原生林には山の気が満ちている。急坂をどんどんとおりてゆくと博物園の遊歩道と合流する。この先は道幅も広くなり陽が差さない樹林帯は涼しい。真夏でもここは別世界である。ボク達は快適な森林浴を楽しみながら玄海広場へ降り立った。(※作業中)



石跳川沿いに登る


カワクルミ沼分岐付近をゆく


石跳川の雪渓


装束場が目前


装束場


キヌガサソウ(もう一輪咲いていました)


ウツボグサ


ウメバチソウ


ミヤマリンドウ


ミヤマホツツジ


姥ケ岳間近


姥ケ岳


姥ケ岳を下る


雪渓を下り終えて


リフト上駅へ


周回沼近くの清流


ルート

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