山 行 記 録

【平成26年7月21日/蔵王連峰 笹谷峠〜雁戸山】



雁戸山



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】雁戸山1,484.6m
【地形図】(2.5万)笹谷峠、(20万)仙台
【天候】曇りのち晴れ
【参考タイム】
 笹谷峠9:10〜関沢分岐9:55〜新山分岐10:50〜雁戸山11:20-11:55〜新山分岐12:18〜笹谷峠13:45

【概要】
 最近は体調が最悪で医者通いが続いている。軽いトレッキング程度ならばと雁戸山へ。あわよくば南雁戸山も登りたいのだがそんなに甘いものではないのかも。笹谷峠から見上げると雁戸山は濃霧に包まれていた。雨は朝方まで降り続いていたのだろうか。登山道はかなり濡れていてズブズブのぬかるみとなっていた。ただでさえ歩きづらい道がこれでは気が滅入る一方だった。こんなときには高山植物でもあれば気が紛れるものなのだが、わずかにウツボグサとニガナが咲いているだけだった。歩きやすくなってきたのはカケスガ峰分岐付近から。霧が徐々に晴れてくる兆しもあって前方に蟻の戸渡りが見え隠れする。天候は回復傾向のようだった。

 三連休の最終日というのにここまで出会った登山者は二人だけと意外と少ない。新山分岐から見上げると蟻の戸渡りは濃霧に包まれていた。風もあるので半袖一枚では肌寒いほど。日差しがないぶんだけ歩きやすいともいえ、逆に感謝しなければならないのかもしれなかった。ようやく霧が晴れだしたのは山頂直下。急斜面を登りながら振り返ると山形の市街地や山形神室の山々が望めるまでになった。

 山頂では登山者が二人だけ。しかし休憩もすでに終わり入れ違いに下って行った。他に訪れる人もなく今日の雁戸山は貸し切りでのようだった。傍らにザックをおろして小一時間ほど休憩タイム。危惧していた体の痛みもそれほどではなかった。どうも重荷が逆に痛みを軽減しているような気もする。まあ今回も短時間とはいえ山の空気を味わうことができたことはなによりだった。

 正午の時報をきっかけに下山を開始すると前方から歩いてくる二人連れの登山者が見えた。ちょうど蟻の戸渡りを終えて最後の急斜面とのコルに降り立ったところだった。周りの花々を確認しているらしく二人の歩みは遅々として進まないのだが、青空が広がりだした好天の中、時間を気にせずにのんびりとハイキングを楽しんでいる二人の様子がとても好ましく見えて、こちらの気持ちまでが和んでくるようだった。


南雁戸山


蟻の戸渡りと山形神室方面


蟻の戸渡り


蟻の戸渡り


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