山 行 記 録

【平成26年6月16日/祝瓶山荘〜祝瓶山】



木地山ダムと祝瓶山



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】祝瓶山 1417m
【地形図】(2.5万)祝瓶山、(20万)村上
【天候】晴れ
【参考タイム】
祝瓶山荘8:00〜桑住平分岐8:40〜祝瓶山11:00-11:40〜桑住平分岐13:10〜祝瓶山荘14:00

【概要】
 木地山ダムの林道が開通したらしいので祝瓶山荘へ向かう。平日ということもあって駐車場には軽トラが一台のみ。電話ボックスには早くも新しい登山者カードが設置されている。この時期は例年山頂直下の残雪が気がかり。稜線付近にはほとんど雪はなさそうだったが、もしもの場合を考えて軽アイゼンとピッケルを持参した。

 予報によれば今日の最高気温は30度。暑くなりそうなので少し気が重い。涼しいうちに登りたかったのだが歩き出す頃にはかなり気温が上がっていた。吊り橋を渡り小さなアップダウンを繰り返しながら桑住平へ。小沢を4ヶ所徒渉して急坂へ取り付いた。見上げれば初夏らしい爽やかな青空が広がっていたが体調はいまひとつ。800m辺りからは強い日差しにさらされるようになり体力が少しづつ奪われる。ペースは意識的にあまりあげないようにするものの少しも楽にはならなかった。

 1000m近くになると高度感がぐっと増す。右手奥の大きな山塊は大玉山。遠方の大朝日岳は少し靄に覆われていている。息をも尽かせぬ急坂が延延と続く。異様に足が重く途中で投げ出したい気分だったが、登山道のヒメサユリが疲れを癒してくれた。

 山頂には3時間かかって到着した。意外にも登山者が数人いてにぎわっている。小国側から登ってきた4名のグループ。祝瓶山荘からは単独の男性が1名。駐車場の軽トラはどうやら登山者のもののようだった。山頂では涼しい風が流れていたが、それでも汗のにおいに誘われるのか大量のブヨがたちまち寄ってくる。女性陣は虫除け対策に黒っぽい網を頭からかぶっている。ボクは4人組としばらく話をしながら昼食をとり、食後は草むらに横たわった。すると不思議にブヨが寄ってこなくなり一安心。疲労困憊ということもあってたちまち眠気に襲われた。

 山頂からは素直に往路を戻ることにする。いつもならば赤鼻尾根の周回コースをとるのだが今日は体力にまったく自信がなくなっていた。ロープにつかまりながら山頂直下の急斜面を慎重に下る。この岩場さえ通過すればそれほどの危険箇所はないのだが、風のなくなった尾根は暑くなる一方となり、はたして無事に登山口までたどり着けるだろうかという不安感でいっぱいだった。



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