【概要】
朝から小雨が降ったり止んだりを繰り返している。今日は所用もあって山の予定はなかったのだが午後から時間があいたこともあり葉山に向かう。リフレッシュを目的に近くを散歩するのもいいがやはり山歩きに勝るものはない。こんなときの長井葉山は自宅から近いだけにありがたい存在である。
葉山森林公園をちょうど12時に歩き出す。近くでなにか工事を行っており、駐車場にはその関係者の車がある程度で、葉山への登山者はいないようだった。今にも雨が降り出しそうな薄黒い雲が広がっている。暑くないぶんだけ歩きやすく結構早いペースで登ってゆく。
登山道では山ツツジがいたるところに咲く。ほかにはイワハゼやギンリョウソウ、ウラジロヨウラク、イワウチワなどでにぎわっており山はすっかり夏の様相だった。はじめは体調と天気を伺いながら、途中で引き返してもいいぐらいに考えていたのだが少しずつ欲がでてくる。見晴らしの尾根を過ぎると葉山山荘まで足を延ばそうという気持ちに切り替わっていた。
姥石からは雲の中に入ってしまったが雨が降る兆しはなさそうだった。1000mを超えると登山道にも残雪が現れる。なるべく雪渓を踏み抜かないように慎重に歩く。踏み跡が無いところを見ると昨日登った人はいないようだった。
葉山山荘には2時間で到着した。早速葉山神社に参拝する。分厚い雲は相変わらずで周囲の展望はなかったが登ってきた充実感にしばし浸る。途中で時々行動食を口にいれていたので昼食という気分でもなかったが、久しぶりに小屋に入って小休止をとった。
今日は誰にも会わないだろうと思っていたら、下りの途中で若者3人が登ってきた。ちょうど中間地点付近で3名ともみな軽装である。一人はザックも持っていなかった。年齢は20歳前後だろうか。ここまでの所要時間は1時間ぐらいだというからハイペースである。すでに3時近い時間帯でもあり少し心配だったが、体力はありそうなので途中の雪渓に気をつけるようにとアドバイスをして3名を見送った。
3人とスライドした地点からは残り半分の行程が残っている。陽が大きく西に傾きかけていて周りには早くも夕暮れが忍び寄っている。ラジオを聞いていると、山形市内ではまぶしいほどの青空が広がっているようだったが、ここ置賜地方では終日薄雲に覆われたままであった。
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