山 行 記 録

【平成26年5月24日/勧進代尾根〜長井葉山】



三体山(右)と飯豊連峰(奥ノ院から)



【メンバー】単独
【山行形態】日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】長井葉山1,210m
【地形図】(2.5万)長井葉山、(20万)村上
【天候】晴れ
【温泉】長井市 日帰り温泉「はぎの湯」450円
【参考タイム】林道ゲート7:40〜勧進代登山口8:15〜稜線分岐9:30〜葉山山荘10:25〜奥ノ院10:40-10:50〜勧進代登山口12:50〜林道ゲート(駐車地点)13:40

【概要】
 草岡から登るオケサ堀コースが土砂崩れのため通れないというので久しぶりに勧進代尾根を登ることにした。林道のゲートに車を止めて歩き出す。2週間前には葉山民衆登山も行われ、すでに登山シーズンに入ったはずだが登山者は他に誰もいないようだった。林道は途中で法面が4ヶ所ほど崩落して道が塞がれている。それでも30分ほどの林道歩きで登山口に着いた。南沢からの合流点までは山腹をたどりながら10分ほどの距離。分岐点には真新しい案内標識が立っていた。登山道ではイワウチワ、タムシバ、ムラサキヤシオが盛りを見せる。ここからは急坂となり汗がしたたかに流れた。

 標高が900mを超えると登山道にも残雪が現れる。見上げれば新緑のブナ林と真っ青な青空があり、流れる風は心地良いばかりの爽やかさ。まさしく風薫る5月である。まもなくすると雪上歩きとなり夏道は全く見当たらなくなった。どこでも歩けるとはいえ尾根が平坦なだけにガスられたら方向を見失いそうだった。稜線分岐に上がるとオケサ堀からの道と合流する。ヤブがだいぶ出ているものの残雪は多くほとんど雪道歩きが続いた。鍋割の急斜面を登れば葉山山荘もまもなくだった。

 葉山山荘までの所要時間は3時間弱。のんびりと歩いてきた割には早い到着だった。葉山神社は今年20年に一度の式年お建替にあたっているとか。神社の正面にはお知らせと寄付を募る趣意書なるものが掲げられている。これまでも交互に建替えられてきたのだろうが、今年で32回目にもなるのだとは全然知らなかった。とりあえず神社に安全を祈願。しっかりと参拝を済ませてから奥ノ院へと向かう。御田代湿原はだいぶ雪が解けていた。もう1週間もすれば雪はだいぶなくなっているだろう。この先のピークからは朝日連峰の全貌が望める。雪のある時期だけのご褒美だが、最近の好天続きで大朝日岳はかなり山肌があらわになっていた。

 一方、奥ノ院は祝瓶山、柴倉山、三体山の大展望台でもある。左手にうっすらと見える山塊は飯豊連峰。しばし満ち足りた思いに浸った。久しぶりの好天の一日といえそうだったが意外にも風は冷たかった。ときおり10mもあろうかと思われる強風が舞う。防寒着とジャケットを羽織っても寒いのである。長居をするような気分にはなれず昼食は途中でとることにした。時間もまだまだ早かった。今日は白兎尾根からの登山者もいないのか葉山山荘はひっそりとしていた。途中、鍋割を下った辺りで女性二人とスライドする。ボクと同じく勧進代から登ってきたようだったが、残雪の多さとしばしば現れるヤブに困惑している様子だった。

 あまりに雪が多いので稜線の分岐はショートカットで通過した。残雪もなくなり長井の集落が見える見晴らし台のような地点に出たところで昼食をとることにする。この辺りまで下れば無風快晴。気温はかなり高くなっていた。ジャケットなど着ていられるはずもなく半袖一枚になりザックをおろした。久しぶりの山歩きとあってけっこう疲れを感じていた。休憩後はのんびりと山菜採りなどを楽しみながら下ろうと思った。


ゲートから歩き出します


尾根には真新しい案内板が立つ


タムシバと葉山の稜線


登山道にも残雪が現れました


鍋割から長井市内を振り返ります


葉山神社


雪解けの始まった湿原


大朝日岳と小朝日岳


三体山(左)と合地ノ峰(右端)


祝瓶山(奥ノ院から)


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