山 行 記 録

【平成26年5月10日/湯ノ台〜鳥海山】



滝の小屋付近まで下ってきました



【メンバー】5名(上野、荒谷、神田、大江、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】出羽山地
【山名と標高】鳥海山(※河原宿小屋まで)
【地形図】(2.5万)鳥海山、湯ノ台(20万)新庄
【天候】雨のち晴れ
【温泉】鳥海山荘500円
【参考タイム】
大台野駐車場(路上)8:00〜マタフリ沢源頭〜滝の小屋10:40-12:10〜河原宿小屋(1550m)12:45〜大台野駐車場((路上)14:00
  
【概要】
 5年ぶりの宮様コース。あいにく小雨が降る天候のため気分はいまひとつ。準備をしていると○中さんがやってきたが今日は偵察だけのようだった。車は他に数台あるものの軽トラはスノーモービルらしかった。

 日差しがないので肌寒く今日はしっかりと着込んで出発。駐車地点からコースの取り付きまではかなりあるため道路をショートカットするものの半分はヤブがでていた。雨は小降りだが時々空の一部に青空が見えたりする。雲の上は快晴のようだった。滝ノ小屋が近づくに連れて今度は濃霧に包まれる。小さなクレパスに入って休憩をとっていると滝ノ小屋から下ってきた大勢の人たちが目の前を通り過ぎて行く。酒田東高の生徒達で30名以上もいるようだった。いくら待っても天気が回復しないため、山頂をあきらめて小屋から下山するところだった。

 濃霧は一向に晴れる兆しはなくボク達のモチベーションもだんだんなくなってゆく。風もかなり強くなってきたため滝ノ小屋に逃げ込むことを決める。ほとんどホワイトアウトのため小屋にゆくのもGPSが頼りだった。小屋では何人かが休憩中。やはり天気の回復待ちのようだった。

 小屋には入ったものの容易に晴れる兆候はなさそうだった。ボク達はここで行程を打ち切ることにした。まだ11時にもならなかったがみんなザックからあるものをすべて取り出して本格的な宴会モードとなった。

 いくら楽しい山小屋といっても2時間近くも休んでいればさすがに飽きてくる。下山をすることを決め外にでてシールをはがしていた。すると急速に周りが明るさを増しはじめ、信じられないことに一気に晴れ渡ったのだ。風はハンパではないほどの強風だったが、青空が広がるとアザミ坂やソロバン尾根などもすべて見渡せるまでに天候が回復した。急いでシールを貼り直したのはいうまでもない。正午を回っていたこともあり小屋前の斜面だけでも滑ろうとなった。

 八丁坂はそれほどの急斜面でもない。のんびりと登ってゆくとまもなく斜度も緩んで平坦部となる。この少し先は河原宿小屋がある地点だがもちろん小屋は雪に埋もれている。河原宿の左手にぽっかりと頭を出しているのが月山森で先週の千畳ヶ原はちょうどこの陰になる。文殊岳も目の前に見えていて懐かしいばかり。天気が回復しただけに素晴らしい光景が広がっていたが風だけは容赦なくたたきつけるようだった。ここで○野さんが稜線まで登ってくるといって一人別れてゆく。ボク達はピークを踏むつもりはないので河原宿から滑降を開始した。

 昨夜から降り続いた雨はこの辺りではもちろん雪だったようだ。新雪が10〜20センチ程度積もっていたがこの時期の新雪はやっかいである。滑り出してみるとこの新雪はすべてブレーキとなって転倒者が続出する。それでも徐々に慣れてくるとみんなもスピードに乗ってここの中斜面を飛ばしてゆく。午前中のもやもやした気持ちはこの滑降ですべてきれいさっぱりなくなっていた。

 宮様コースの切り開き付近はスキーを流しながら下ってゆくだけとなる。再び霧の中になったりしたものの視界を奪うほどではなく一時的のようである。まもなく道路に飛び出すと、道ばたのフキノトウを採ってゆくという○谷さんたちと別れ、ボクは残雪を拾いながら駐車地点をのんびりと下った。




宮様コースを登る


クレバスに入って一休みです


滝の小屋にひとまず退却


ようやく晴れ渡りました


八丁坂の登り


河原宿へ


稜線は伏拝岳と行者岳


滑降のひととき


滑降のひととき


滑降のひととき


ルート

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