リフトに乗っていると姥沢からシールで登っている大場さん見つける。無線で呼びかけながら誘ったところ、今日の湯殿山スキー場ツアーに同行することになった。今日も天候の心配はない。リフト終点からは金姥、紫灯森へと登ってゆく。今日は少し風があるがむしろ心地良い微風といったところか。最近、不思議なほど週末の天候には恵まれている。3月いっぱい続いていた悪天候のサイクルがここにきて変わりつつあるようだった。
紫灯森からは早くも滑降開始となる。一気にヤセ尾根を滑ってゆきその勢いで1619m峰へと登り返す。1619m峰にようやく登りつくとそこは広い山頂だ。このピークは品倉尾根の盟主ともいえるところで大展望が楽しめる。南に派生する尾根は本来の品倉尾根だがまだ多くの積雪を抱いてその山岳景観がすばらしい。
尾根なりに下ってゆくと1479m峰。この北側には通称100万人のゲレンデが広がっていてこのコース一番の滑降が楽しめる。雪は腐りかけていたがこの広大な斜面や光景がボク達だけの貸し切りだと思うと感無量だった。その先、1302m峰からは大場さんのルート取りで北西斜面を滑ってゆく。ここも適度な斜度と疎林帯が広がっていて実に楽しい。濁沢を横断すればそこは品倉山の直下となる。そこにはすさまじいほどのデブリの痕跡が至る所に残っていて驚いた。あまり気分の良い場所ではないがもう雪崩れることはないだろうとここで大休止となった。
品倉山直下からは湯殿山スキー場へと一直線に下って行くばかりとなる。しばらく緩斜面が続くところで、腐り始めた雪のためスキーはあまり走らなくなっていたが、心地よい爽やかな春風を体いっぱいに受けながら滑走してゆく楽しさは春山の醍醐味ともいえる。3月末にクローズした湯殿山スキー場には皮肉にもまだ多くの積雪が残っていた。無人となったゲレンデをボク達は勝手気ままに滑ってゆき今日のツアーが終わった。
品倉山(1619mから) |
紫灯森から下ってきました(1619m) |
1619mで |
1619mで |
1479mから下る |
一路湯殿山スキー場へ |