山 行 記 録

【平成26年4月26日/姥沢〜月山〜北月山荘】



後方は月山八合目



【メンバー】8名(上野、荒谷、神田、柴田、大江、菊池、佐藤節、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】月山 1984m
【地形図】(2.5万)月山、立谷沢、(20万)仙台
【天候】晴れ
【温泉】北月山荘 350円
【参考タイム】
 リフト終点9:30〜牛首10:20〜月山頂上小屋11:40-12:10〜仏生小屋12:20-12:30〜月山八合目13:00〜983m峰14:00〜鶴巻池14:40〜北月山荘15:00
 
【概要】
 2年ぶりの北月山。例年だとこのコースは4月上旬が適期だが今年の大雪をアテにしての計画である。柴田さんは2週間前にも滑っているのでコース状況も不安はない。天候は無風快晴。予報では平地で夏日にもなりそうだというからかなり暑くなりそうである。しかしすっきりとはせず風景全体がモヤッとしている。春霞に覆われているのか近くの山並みはわかるものの大朝日岳などは見えなかった。

リフト終点からは牛首経由で登ることに。気温はかなり高い。立っているだけでも汗が流れそうなので最初から半袖一枚となった。雪はザラメを通り越してすでに腐りかけている。牛首からはアイゼンを装着し鍛冶小屋跡へと一気に登りきった。見渡すと多くの登山者やスキーヤーが斜面に張り付いていたが、広大な月山の中にあって小さなゴマ粒ほどにしか見えない。みんなの到着をまって月山の山頂へ向かった。

 北月山コースは山頂からひたすら北方をめざして下るだけとなる。鳥海山は見えなかったものの品倉尾根や湯殿山の眺望が抜群でしばし展望を楽しむ。休憩後は次々と北月山荘に向かって滑走してゆく。ボク達の他にも北月山荘をめざしているグループがいてしばらく併走しながらの滑降が続く。雪質は極上のザラメ雪といってよくたちまち仏生小屋へとたどり着く。スキーが走るだけに今年のペースはだいぶ早い。仏生小屋で小休止後はさらにスピードに乗って広大な弥陀ヶ原を下ってゆく。

 心地よい薫風を体全体に感じながらの広大な弥陀ヶ原の滑走は至福という言葉しかない。北月山コースは滑降の快適さからすれば数ある月山のツアーコースでもでも随一だろうと思う。八合目小屋付近も雄大な雪原がどこまでも広がっていてどこがゲレンデの端っこかは全然わからないほどである。大きなクラック箇所はいったんスキーを外したがそれもわずかな距離である。東京からきたという10名ほどのグループは、スキーをロープで引っ張るボク達をみて「これは新しい技術だ!」といって目を丸くしていた。

急斜面を降りたところで左手の斜面へと降りてゆき、そこからは沢沿いのルート取りで983m峰へと向かった。常にはヤブが多くてとても滑降にならないルートが今年の豪雪のおかげでどこも自由自在である。辺り一帯は美しいブナの疎林が広がっていてまるで夢を見ているような幸福感を味わいながらの滑降が続いた。

 たどりついた983m峰ではいつものように最後の大休止となった。気温も高く休んでいるとうたた寝をしたくなるような気持ちよさだった。983m峰からは最後の斜面が楽しめる。常には尾根沿いに滑ってゆき三角峰を経由するのだが今回は急斜面から直接鶴巻池へと下りてゆく。ツリーホールに落ちないよう注意しながら滑ってゆくとたちまち鶴巻池キャンプ場へと降り立った。

 鶴巻池キャンプ場の施設や建物はまだ多くの残雪に埋もれていた。ボク達はここからひと登りで北月山スキー場の上部へと登り着いた。今回は時期的にもかなり遅いことから少しはスキーを担ぐ必要もあるかもしれないと覚悟はしていたのだが意外や意外。キャンプ場も林道にもまだ大量の積雪があって雪はすべてつながっていたのである。まるで4月上旬の鶴巻池を見ているようでもあった。北月山スキー場のゲレンデを滑降してゆくと眼下に北月山荘が見えてくる。ボク達は北月山荘の目の前までスキーで滑り込みツアーが終了した。


リフト終点


鍛冶小屋跡


次々と登ってきます


鍛冶小屋跡でくつろぐ


後ろは品倉尾根


月山八合目を降りて


眼下には立谷沢川


鶴巻池付近


北月山スキー場


北月山荘


ルート

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