山 行 記 録

【平成26年2月16日/細野〜白鷹山】



駐車地点から白鷹山が望めました(下山後)



【メンバー】単独
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】白鷹丘陵
【山名と標高】白鷹山994m
【天候】雪(稜線は風雪)
【参考タイム】
白鷹町細野(国道348号駐車地点)8:30〜白鷹山11:50〜休憩地点12:20-12:50〜駐車地点13:20
  
【概要】
 この週末も南岸低気圧により各地でドカ雪が降った。幸い当地方ではほとんど影響がなかったが、隣県などに通じる交通網はことごとく寸断されているようだった。こんな時の遠出は厳禁と決め近くの白鷹山にでかけた。白鷹町細野地区からは3年ぶり。駐車地点の国道348号では小雪がちらついていた。

 国道近くの民家から先は除雪がされていないので最初からラッセルが始まる。しばらく北東に延びる林道の道形をたどった。前回登った「かぶと松」の尾根には上がらず、林道の道なりに進み大きく左カーブする辺りから急斜面に取り付いた。林道は尾根の下に続いているようだったが雪崩の危険かあるのでこれ以上進むわけにはゆかなかった。

 積雪は徐々に増えてくる。靴程度のラッセルだが急斜面だけに結構つらい。やがて見晴らしの良い場所に飛び出す。振り返ると国道348号と駐車地点が見えた。時々薄日がさすものの気温は低く、風を伴った横殴りの雪が北西方向からぶつかってくるようだった。深雪のラッセルに歩みは遅々として進まなかった。

 途中から登山道らしき部分が現れてきたためそこからはそのくぼみに沿って登る。平地での積雪はそれほどでもなかったがやはり低山とはいえ雪の量はかなりある。膝ぐらいのラッセルとなるとなかなか高度が稼げなかった。登るにしたがって太い杉や松の木、それにブナやナラなども多くなる。前回はいくつかのピークを確実に踏んでいったのだが、その分復路では登り返しとなるので同じ轍を踏むわけにはゆかない。702mピークはトラバースしながら前方のコルへとつないでゆく。これだと快適に下ってこられそうだった。

 前回もそうだったがこの尾根は樹林が混んでいるため山スキーには適さない感じだが、今回も多くの積雪のおかげで下りもそれほど苦労することはなさそうである。しかし歩き出してからすでに3時間近く経とうとしていた。たいした標高差もないはずなのに今回も相変わらず時間ばかりかかる不思議な尾根だった。

 徐々に天候も回復するだろうというのはやはり甘い考えだった。稜線が近づくにつれて顔も上げられないほどの風雪に晒されるようになった。1000m程度の低山とはいえ、ここは朝日連峰の一角なのだということを今更ながら思い出させられた。まもなくブナの疎林帯になると山頂から連なる稜線に出る。左手の高みへと進めば山頂の虚空蔵神社もまもなくのはずであった。

 山頂には3時間20分かかって登り着いた。風雪はさらに激しさを増していて視界もなくなりかけている。ジャケットや手袋はガリガリに凍り付いていた。こんな天候の時に長居は無用である。虚空蔵神社に参拝を済ませるとすかさずとんぼ返りと決めた。シールをはがせばもうこっちのものである。深々とした新雪は柔らかくてスキーが自然と走り出した。ブナ林の疎林帯はトレースを無視して一気に下って行く。ヤセ尾根はトラバース気味にショートカットで下ってゆく。702mピークもトラバースのトレースがあるので楽勝だった。そんなこんなで気がゆるんだのだろう。一気に下ったためにいつのまにか元の尾根から少しそれてしまった。尾根を回り込むことも考えたがそこの急斜面はあまりに雪が深すぎる。雪崩が一番気がかりな地点でもあり、傷口が浅いうちにここはシールを貼って登り返しを決めた。

 尾根に上がったところで休憩を取る。高度が下がったおかげで厳しいほどの風雪は治まっていた。今回も当然ながら他に登ってくる人もなく出会う人もなかった。国道が見える地点まで滑り降りてくれば、林道まではまもなくだ。空の一角には青空らしいものも見えていたが、あいかわらず雪は上空から舞い降りてきていた。


前方の白鷹山は雪で見えない


駐車地点を振り返って


見晴らしの尾根にでた


ときおり薄日が射す


稜線に出ました


風雪の休憩所


国道や駐車地点が眼下に


遅めの昼食タイム


登りのルート

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