山 行 記 録

【平成26年2月2日/志津温泉〜湯殿山〜石跳川】



森林限界付近を登る



【メンバー】荒谷、神田、蒲生
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】 湯殿山 1,500m(※1,300mまで)
【地形図】(2.5万)月山、(20万)村上
【天候】曇りのち雨
【温泉】西川町 水沢温泉300円
【参考タイム】
 志津温泉8:30〜石跳川〜湯殿山(1300m地点)10:40〜石跳川〜志津温泉11:40

【概要】
 天気予報によると、午後から雨が予想されていた。それならば少しでも標高の高いところをと今日の湯殿山である。しかし車は我々の2台のみと、志津温泉は閑散としていた。先日までの賑わいはどこに行ったのだろう。週末になると、決まって駐車スペースに入りきらないほど大混雑していたというのが、ちょっと信じられないような光景だった。

 キャットツアーの雪上車が清水コースを上っていった。しかし、ツアーコースには人の姿はなく今日は我々3名の貸し切りだった。このところの好天続きで雪はだいぶ締まり、この月山界隈も積雪はかなり減っているようだった。沈み込みもせいぜい踝程度。ラッセルとはほど遠い状況にだったが、逆にペースは予想よりも順調だった。心配していた天候は、予報に反して、青空も広がるといううれしい誤算。積雪は少ないとはいえ灌木や低木はすべて雪に埋まり、ブナの疎林帯を歩くのはたまらなく心地よいものだった。無風快晴。おかげで気温は予想以上に高く、ジャケットなどはもちろん不要。それでも汗は止めどなく流れた。

 石跳川から南東尾根に取り付くと次第に風が出てくるようになった。青空はいつのまにかなくなっていて、グレーの空が広がっている。周りのブナ林は水墨画を眺めているようなモノトーンの世界だった。森林限界を超えるとさすがに強風に晒されるようになった。気温はよほど高いのだろう。雪面はまるで春山のようなザラメ雪を思わせた。一方、次第に視界がなくなってゆくに従い、無理してまで山頂を踏もうという気分はなくなってゆく。1300mの肩を今日の山頂に決めて滑降にうつることにした。

 稜線からは一気に東の沢を下る。しかし、湿気をたっぷりと含んだ新雪は想像以上に重く、今日はこれまでにないほどの悪雪といえそうだった。まるでスキーを使って除雪作業をしているような具合だったのだ。いくらも滑らないのではなんの楽しみがあろう。1100m地点で早々に休憩となったのだが、今度は雨まで降り出してきてしまい愕然とする。この高度でも雨というのがちょっと信じられない思いがした。まだ大寒のまっただ中なのである。ボク達はますます滑らなくなったスキーに難儀しながら、黙々とネイチャーセンターへ向かうだけだった。


こんなに晴れていたのですが


姥ケ岳も今日は穏やかです


快適な南東尾根を登ります


湯殿山の天候は下り坂でした


inserted by FC2 system