山 行 記 録

【平成25年12月8日/志津〜姥沢〜姥ケ岳南西斜面〜石跳川】



地吹雪舞う姥沢



【メンバー】7名(柴田、荒谷、神田、大場、阿部、坂野、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m
【地形図】(2.5万)姥ケ岳、(20万)村上
【天候】雪
【参考タイム】
志津温泉8:10〜姥沢9:50〜リフト下駅10:10-10:45〜1420m地点11:15〜石跳川12:00-12:20〜志津温泉14:10

【概要】
 月山通いも今回で3週目、都合4回目となる。同じようなルートはそろそろ食傷気味ということもあり、今日は一人で好きなコースをめざす予定だったのだが、志津温泉にきてみるといつものメンバーがそろい踏みだった。さらに今日こそはと好天を期待していたのだが月山はそうそう甘くはなく、ときおり目もくらむような風雪が準備をしているボク達に降りかかる。こんな状況のために当初の意気込みはあっさりと消え失せてしまい、いつものニワカパーティでいつものコースを歩き出すのも自然の成り行きといえそうだった。

 今日はこれまでにもないほどの悪天候だった。リフト乗り場からさらに上部をめざそうなどというものは誰もいないようだった。他のグループも結構いたのだが、同じようにリフト乗り場で風雪を避けながら状況を伺っている。ボク達はプチ雪洞を作ったりしながらしばらく天候の回復を待つものの、天候はますます悪化の様相をたどっていることから姥の南西斜面から石跳川を下ってみようかとなった。厳しい吹雪の中を姥ガ岳の中腹まで登り切り、南西斜面からブナ林へと入ってゆくと風はようやく穏やかになっていった。

 結果的に今回のコース選択は大正解だったようである。藪はまだまだうるさかったものの、積雪は結構あってブナ林の緩斜面は極上のパウダーだったのだ。厳冬期を思わせるような気温の低さがかえって雪質を保ってくれた形だった。1000m地点まで下ると、そこではツェルトも不要というほどの穏やかさ。姥沢や姥ガ岳の地吹雪からは信じられないほどだった。休憩後は再び登り返して楽しむという○部さんや○場さんと分かれ、残りの5名はこのまま石跳川を下ることにした。先週末、難儀しながら石跳川を下ったという○部さんからは「このコースはやめた方がよいよ」という再三の忠告をもらいながらもいわば強行したのは、半分は怖いもの見たさと、残りの半分はほとんど消えかけているとはいえ、今日石跳川を遡ってきた一人分のトレースを見つけていたからである。いわば登ってきた人がいるからには下れるだろうという判断でもある。しかし、やはり甘くはなかったというのが正直なところだろうか。積雪はゆうに数メートルはあるのだが石跳川はもちろんのこと、支流もまだほとんど埋まりきっておらず、問題なく滑走するためにはまだまだ積雪が足りなかったようだ。スノーブリッジがほとんどないために沢の渡渉にかなり難儀しなければならなかった。しかし、考えようによってはこれもみな山スキーの楽しみともいえるものである。風雪をぼやきながらリフト沿いをただ滑るだけに比べればはるかに満ち足りた時間をボク達はめいっぱい楽しんだ。


好天を期待しながら出発です


電柱下もかなりの積雪があります


姥ケ岳の大斜面を直接めざします


ヤブがまだうるさい南西斜面


最後は恐る恐る橋を渡りました


ネイチャーセンターも冬ごもり


ルート

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