山 行 記 録

【平成25年9月28日/黒鴨〜頭殿山】



大朝日岳は雲の中(頭殿山山頂)



【メンバー】単独
【山行形態】日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】 頭殿山(とうどのさん)1203.0m
【地形図】(2.5万)荒砥、(20万)仙台
【天候】快晴
【参考タイム】
駐車地点9:30〜登山口9:40〜鳥取場9:55〜頭殿山11:10-11:40〜登山口12:40〜駐車地点12:50

【概要】
 朝方は野良仕事のため出発が遅くなった。この疲れもあることから近いところということで久しぶりの頭殿山。次回は朝日鉱泉や愛染峠から登ろうと考えていたのだが、今年の豪雨水害のためにどちらも通行止めではあきらめるしかない。まあ黒鴨までは近いというのが何よりでもある。

 頭殿山そのものはハイキング程度の山なのだがやはり唯一の核心部は登山口までの林道である。今年は特に水害の後遺症も心配だったが、新たに砂利が敷かれ修復が施されていて、途中までは難なく進行が可能だった。しかし500mほど手前からはかなりの悪路が予想されるため駐車スペースに車を止めて歩くことにした。そこには山菜採りなのか軽トラも一台止まっていた。

 登山者は誰もいないらしく今日は一人旅だった。単独の上に天候も悪ければ不安感が先立つのだが、この週末は高気圧に覆われて、今日も快晴の空が広がる。この明るい日差しは様々な不安感を一掃させてくれるほどだった。もう何回も歩いているのでコースにも不安感は全くない。順調に鳥取場を過ぎてブナ林のトラバース区間が終われば山頂へと連なる尾根にでる。ここからは大鮎貝川の源頭部を左手に眺めながらの快適な登りとなる。前方を見上げるとはるか高見に頭殿山の山頂部が望めるようになり、水場を過ぎれば最後の急坂となった。標高差にして200mぐらいか。この区間はさすがに前進から汗が吹き出した。

 山頂には11時ちょっと過ぎについた。のんびりと登っても1時間40分の所要時間は短い。狭い山頂には暑いくらいの日差しが燦々と降り注いだが、残念ながら大朝日岳には雲がかかり山頂部分は見えなかった。月山も雲に隠れていて、全体が見渡せるのは村山葉山ぐらいだった。西側に一段降りた地点からは大朝日岳から平岩山にかけての稜線が見渡せる。三角錐の山巓を突き上げているのは御影森山だった。この展望を楽しみながらしばしの休憩とする。コンビニから買ってきたお稲荷さんと納豆巻きが入ったワンパックと、ほかには漬け物と果物だけだが山で食べるものは何でもおいしい。この楽しみのために里山に登ってきたようなものなのである。

 30分ほどたっても大朝日岳の姿は現れなかった。まあ他にはほとんど見渡せるのだから文句はいえない。まだ昼前だったが下山することにした。熊鈴だけがこの山奥に響き渡る。誰にも会わないだろうと思っていたら、急坂を下り終えたところで単独の男性が登ってきて驚いた。挨拶するとどこかで拝見したことがあるのを思いだし、尋ねてみたらやはり長井山岳会所属のKさんだった。かなり前に大朝日小屋で一晩一緒になったことがある。懐かしくなりしばらく立ち話をした。登山口まではちょうど1時間。駐車地点までは10分ぐらいで戻れるだろう。全行程3時間程度だったが初秋の爽やかな気候のもと、心地よい疲れを感じたハイキングだった。


御影森山(左)平岩山(中央)


白鷹町が眼下です(山頂から)


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