【概要】
帰省中の長男が山に登りたいというので今日は月山にハイキング。真夏日を考えると手っ取り早く高山へというわけである。この時期の月山には子どもがまだ小さかった頃に家族でよく登っており、息子にとっては小学生以来というからずいぶんと久しぶりとなる。姥沢の駐車場は県外ナンバーで埋まっていたがそれでも満車というほどでもない。静かな駐車場にはすでに夏山が終わったような寂しさが漂っている。
今日は久しぶりにリフトを利用する。リフト上駅から見あげると薄雲が空全体に広がっていて山頂は見えなかったものの、かといって天候が崩れるような気配は見られない。平地ならばエアコン無しではとても過ごせないのだが、さすがにリフト終点まで上がれば肌寒いほどだった。この爽やかな涼風に吹かれながらまずは姥ガ岳へひとのぼり。湿地帯にはチングルマやキンコウカ、ミヤマリンドウなどが咲く。山頂は残念ながら濃霧に包まれて展望はなかった。小休止後、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなどを愛でながら金姥、紫灯森と稜線を歩いてゆく。牛首では若者が一人わずかに残る雪渓を利用してスノーボードを楽しんでいる。鍛冶小屋への急坂を登っていると早くも下ってくる人と次々スライドする。ズックなどの軽装も多く、途中で立ち止まったり座り込んだりしている人も目立った。
月山到着は12時10分。所要2時間40分。姥ガ岳を経由してきたにしては予想外に早く着いたといえる。ガスが多いのは相変わらずだったが、時々雲が流れると眩しいほどの青空が広がったりした。ボク達は神社の東側にシートを広げてしばらく昼食タイムとなる。ラーメンを作ったりコーヒーを淹れたりしながら楽しいひとときは瞬く間に過ぎてゆく。
下山は沢コースでリフト上駅へと戻ることにした。牛首分岐を通過する頃は午後2時近くになっていたが、これから登ってくる人もまだまだいるようだった。長男は久しぶりの山登りで膝が少し痛みだしたらしかった。息子も明日には再び東京へと舞い戻る身でありちょっと心配ではある。18年ぶりに訪れた月山は息子の心にどう映ったのだろうか。父親としてはふるさとの山を思い出にまた都会の生活にがんばれと心の中で祈るばかりである。リフト上駅で姥ガ岳をバックに記念写真を撮ってからリフトに乗り込んだ。姥沢が近づくにつれて下界の暑さが戻ってきそうだった。
姥ケ岳から金姥へ |
牛首付近 |
牛首から沢コースへ |
四ツ谷川 |