山 行 記 録

【平成25年8月10日/蔵王連峰 刈田峠〜屏風岳〜南屏風岳〜不忘山】



濃霧に包まれる芝草平



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】 前山1684m、杉ケ峰1745.3m 、屏風岳1817.1m、南屏風岳1810m、不忘山 1705.3m
【地形図】(2.5万)蔵王山、不忘山(20万)仙台
【天候】曇り時々小雨
【参考タイム】
エコーライン(刈田峠登山口)8:10〜前山〜杉ケ峰9:00〜芝草平9:10〜屏風岳9:40〜南屏風岳10:10〜不忘山10:30-10:50〜屏風岳11:30〜杉ケ峰12:20〜エコーライン登山口13:00

【概要】
 梅雨明けから連日真夏日の予報がでている。こんな時には避暑を兼ねてのハイキングが一番と刈田峠に向かったが、予想に反して蔵王の天候は最悪だった。エコーラインは濃霧に覆われていて視界はほとんど無く1m先も見えなかった。地吹雪のような恐ろしいほどの濃霧は初めてだった。こんな天候を見て登山をあきらめ早々に引き返す人もいた。

 雨具を着るほどではないがそれでも衣服は徐々に濡れてくるような空模様だった。こんな天候にもかかわらず15〜16名の団体もいる。この団体は前山の手前で追い越したが、その先となると登山者が全く見あたらなくなった。このひどいとしかいいようがない濃霧は少しも回復する兆しはなかった。杉ケ峰を過ぎても気持に盛り上がるものがなく芝草平は立ち寄らずに通過する。この時期の湿原の主役はキンコウカやイワショウブ。ちょうど盛りのようだったがこの濃霧の中では感激もいまひとつだった。今日はトレーニングと割り切るしかないようだ。いつもは大勢の登山者で賑わう屏風岳も今日は一人もいなかった。南屏風岳まではほとんどアップダウンのない区間が続く。不忘山への大きなコル付近までくるとハクサンフウロやハクサンイチゲ、ミヤマシャジン、ミヤマスユキソウ、イワオトギリなど多くの花々が咲いていた。

 不忘山には刈田峠を早立ちしたと思われる登山者が2、3人休んでいた。静かな山頂だった。展望は全くなかったがすぐに引き返すのもあまりに芸がなく風のない場所をさがして少しだけ休憩することにした。霧はますます濃くなって行くばかり。山頂を後にする頃には小雨が降り出してきてしまい雨具の上着を着た。

 雨脚は少しずつ強くなっていた。屏風岳近くまできたところで朝方であった団体と再びスライドする。のんびりとしているところを見るとみんなは白石スキー場への縦走なのだろうか。雨模様の天候とあってみんなの表情も冴えず、言葉も少なく黙々と不忘山へと向かっていた。昼頃から晴れるだろうという予報をあてにしてきたのか、その後も登山者がぽつりぽつりと登ってくる。今日は軽いハイキングのつもりだったのだが、悪天候によるストレスも知らず知らずのうちに蓄積していたのだろう。ボクは予想以上の疲れを全身に感じていた。


芝草平の湿原


屏風岳


エゾシオガマ


ミネウスユキソウ


シラネニンジン


イブキジャコウソウ


ハクサンフウロ


ハクサンイチゲ


キンコウカ


イワショウブ


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