山 行 記 録

【平成25年7月28日/志津〜装束場〜姥ケ岳〜四ツ谷川〜姥沢〜周海沼】



湯殿山の東面(石跳川から)



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳1,669.7m
【地形図】(2.5万)月山、湯殿山(20万)仙台
【天候】曇り時々晴れ
【参考タイム】
ネイチャーセンター9:00〜装束場10:40〜金姥11:30〜姥ケ岳11:45-12:15〜四ツ谷川分岐12:35〜姥沢13:30〜〜周回沼〜ネイチャーセンター14:40

【概要】
 東北地方の大雨はまもなく2週間にもなろうとしている。洪水の被害も大きくその状況はまだまだ落ち着く様子はない。土砂崩れによって今もR287号やR112号は迂回路を余儀なくされている。そんなことから今週も無難策として久しぶりに月山。はじめは昨年と同様にネイチャーセンターから月山を予定した。ネイチャーセンターでは関係者の車がわずかにあるだけで登山者は一人もいないようだった。

 玄海広場から装束場まではとっておきのコース。ほとんどの登山者は姥沢からのリフト利用者が大半なのでここはいつでも静かな山歩きが楽しめる。好天が望めるような予報ではなかったが、志津温泉までくると予想外に晴れ間が広がっており、上空には青空も見えている。石跳川はいつもよりも水かさが増し大きな流れになっていた。周りをみれば木の枝や大きな流木などがあり大雨の影響が残っている。端境期なのか花はあまり見あたらなかったが、8月を目前にしてすっかり夏の気配が漂っていた。正面に湯殿山の東斜面が望めるようになると雪渓が現れる。石跳川の上流部はまだまだ分厚い残雪があってその光景は一瞬石転ビ沢を彷彿とさせた。装束場のまわりはニッコウキスゲがちょうど盛りだった。

 装束場も人の気配はなく静けさだけが漂う。金姥に向かうと白装束に身をまとった出羽三山巡りの人達とスライドした。いくつもの団体がいて総勢50人以上もいるようだった。大勢の白装束を見送りながら振り返ると青空がなくなっているのに気付く。西側から広がり出したガスは見る間に辺りを覆ってしまい視界はたちまちなくなってゆく。日差しが遮られ辺り一帯は薄暗さに包まれた。この辺りではウツボグサ、イワオトギリ、ウメバチソウ、ミヤマウスユキソウ、ミヤマリンドウがめだつ。天候は思ったほど良くはなさそうだった。そうなると月山のピークを踏む気もちは急速に失せてゆく。金姥からは姥ケ岳に向かった。

 姥ガ岳の山頂では堪えきれなくなったように雨が降り出してきた。山頂に到着したといっても今日の行程はまだまだ長い。四ツ谷川経由だとむしろ下りの方が距離はあるので、昼食を食べながらしばらく休憩をとった。天候も視界も今ひとつのためだろう。ほかに登山者は一人しかいなく、その人もまもなくすると下山していった。

 休んでいる間に雨はあがっていた。牛首の分岐点からは四ツ谷川に沿って姥沢小屋への木道を下る。牛首では大勢の子ども達が夏スキーをしている。どうもレースのためのトレーニングのようだった。四ツ谷川もあまり歩かれないコースである。誰にも会わないだろうと思っていたら途中で一人の登山者とスライドした。雄宝清水ではたらふく水を飲む。樹林帯に入りまもなくすると木立の間から姥沢小屋が見えた。

 姥沢小屋の少し先でネイチャーセンターへの山道へと入る。ここは昔からある月山への参道で道はしっかりとしている。鬱蒼としたブナの原生林にはは山の気が満ちているようだ。急坂をどんどんとおりてゆくと博物園の遊歩道と合流する。この先は道幅も広く標識も多い。陽が差さない樹林帯は涼しく真夏でもここは別世界である。ボクは快適な森林浴を楽しみながら玄海広場へ降り立った。全行程13.5kmの山歩きが終わる。


静かなネイチャーセンター


石跳川に沿って登山道は続きます


石跳川はまだ雪渓に埋まっていました


大勢の白装束で賑わっています


姥ケ岳付近のニッコウキスゲ


山頂でしとしとと雨が降り始めました


リフト上駅が眼下に


四ツ谷川の木道




ルート

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