山 行 記 録

【平成25年6月16日(日)/三吉山〜葉山】



国道13号が眼下に



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王周辺
【山名と標高】三吉山(574m)、葉山(687.4m)
【地形図 1/25000】上山
【天候】曇りのち晴れ
【参考タイム】
登山口9:15〜水場9:40〜岩海9:50〜三吉山10:00-10:20〜葉山10:50〜三吉山11:30〜岩海11:40〜みはらし台11:55-12:30〜登山口12:40

【概要】
 今日は蔵王の予定だったが、エコーラインをのぼってゆくうちに霧雨が降り出してきてしまい、視界もほとんど無くなったことからやむを得ず中止とした。しかし、Uターンはしてみたものの適当な山がない。ガイドブックや地形図もないためしばらく思案しながら右往左往。結果、浮上してきたのが昔登ったことのある三吉山だった。エコーラインの近くというのもいい。天候が悪いのは奥羽山脈だけで、市街地は曇り空ながらも雨の心配はなさそうだった。

 三吉山は7年ぶりで、以前の記憶はほとんどなかった。一苦労しながら前回の登山口にたどり着く。登山口の駐車場はゴルフ場ショートコースの駐車場も兼ねていて、そこには何台かの乗用車が駐車中だったが、登山者のものではなく、みなゴルフ場利用者の車のようであった。

 登山口には石造りの鳥居があって、すぐそばには三吉山の案内標識と三吉神社の由来が記載された看板が建てられている。右手には金生熊野神社なるものが新しくできていて、以前とは見違えるような趣が漂っている。鳥居をくぐり標識に従って登ってゆく。階段にはウッドチップがきれいに敷き詰められていてこの辺りは遊歩道そのものである。以前は工事中ということもあり、石がゴロゴロした山道という状態だったのだが、この7年の間にそうとう整備がなされたようであった。

 雑木林を抜け出すと視界がいっぺんに開けてきて岩海に出た。この辺りまでくると以前の記憶が完全によみがえってきた。前回は朝日連峰や月山が雲海から飛び出しているのをみてかなり驚いた記憶があったが、今日は曇り空ながら視界は良好。国道13号が南北に貫いており、その路上をミニカーのような車がゆったりと流れている様は、まるで箱庭をながめているようである。この岩海は氷河期の名残らしくちょっと不思議な場所に迷い込んだような感覚に襲われる場所でもあった。

 三吉山の山頂は岩海から急坂を登ってまもなくだった。山頂には三吉神社と鐘楼が建っている。カミさんが思いっきり鐘をついたらびっくりするくらいの音が周辺に響き渡る。神社に参拝してから葉山へと向かった。三吉山から葉山までは30分ほど。この区間はいたってなだらかだが、雨上がりとあって草露が鬱陶しい。三吉山でスパッツを装着したのだがそれでもズボンが少しずつ濡れてしまった。最後の急坂を登り切ると葉山神社に到着した。

 右手の高みには三角点がある。蔵王連峰はあいかわらず雲に覆われているらしく展望はなさそうだった。葉山神社で休んでいると三角点の方角から人の話し声が聞こえてくる。まもなくすると草刈りやチェーンソーをもった人達が4、5名こちらにやってくるところだった。葉山への登山道整備のため草刈りをしているようだった。みんなは三吉山には登ったことがないらしく、宮生地区からの直登コースが葉山への表参道なのだと説明してくれた。

 三吉山には戻ると二人の女性登山者が休憩していた。女性は熊の出没が心配らしく葉山へは行かないようだった。この頃になると頭上から降り注ぐ日差しも眩しいほどになっている。青空も広がりだし、天候はようやく回復の傾向をみせはじめていた。ボク達は登りで素通りしてきた見晴らし台に戻ってから、のんびとりと昼食を取ることにして下山を開始した。


樹林帯を登る


葉山の山頂


岩海を下ります


見晴台で休憩しました


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