山 行 記 録

【平成25年5月4日/ネイチャーセンター〜湯殿山〜南斜面〜東斜面〜石跳川】



湯殿山



【メンバー】3名(荒谷、神田、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】 湯殿山 1,500m
【地形図】(2.5万)月山、(20万)村上
【天候】晴れ(快晴)
【温泉】西川町 水沢温泉館(300円)
【参考タイム】
ネイチャーセンター8:30〜右岸台地〜南東尾根〜湯殿山11:00〜南斜面〜1400P12:40〜東斜面〜石跳川〜ネイチャーセンター13:40

【概要】
 今日は月山をめぐるツアーを予定していたのだが悪天候のため湯殿山に変更した。荒谷さんたちはネイチャーセンターを起点に、前日も姥ガ岳界隈を滑っている。同じ石跳川を遡るのはさすがに食傷気味だろうと、早めに右岸尾根にあがることにした。まだ9時前だというのにスキーヤーが一人、湯殿山から下ってきたのには驚いた。強風と視界の悪さから1300mで引き返してきたらしかった。

 月山では毎日のように新雪が降っていてコースをそれるとラッセルを強いられる羽目になる。まあ厳冬期とは比べるほどでもないのだが、雪は湿っていて重くこの時期のラッセルなどはできれば御免被りたい。雪こそ降らないものの天候は高曇りといった状況で、1400m以上は分厚い雲に覆われている。リフト上駅も雲の中だった。

 風もそれほどではないので山頂までは問題ないだろうと南東尾根をめざす。トレースは昨日のものだろうか。結構入り乱れているのだが湯殿山にも姥ガ岳にも人の姿はどこにも見あたらない。登山者やスキーヤーは皆無だった。森林限界を越え1300mの稜線まであがると、眼下にようやく人の姿が見えた。結構な人数がいるところを見るとガイドツアーかもしれない。天候は良くなってくる気配なのでこれから大勢の人達で賑わってくるのだろうと思った。

 まもなくガスの中から湯殿山の姿がくっきりと現れる。灰色一色の世界から白く妖しげに浮かび上がる湯殿山は限りなく幻想的で美しい。この光景を見られただけでも登ってきた甲斐はある。すっきりとした視界は得られなかったが、順調に上り詰めて湯殿山の山頂に到着した。一瞬だったが庄内平野や新雪に輝く品倉尾根が飛び込んできたりした。

 山頂からは久しぶりに南斜面を下ってみる。重い雪を想定していたのだが滑ってみると意外にも快適な滑降が始まる。適度な斜度があるので雪質などは関係なさそうだった。滑り出しこそ雪面が不明瞭だったが、まもなくすると視界がはっきりとしてきた。天候は回復傾向にあり、どんどんと青空が広がってゆく。ブシ沼までおりてしまうとその後が面倒なので適当なところから南東尾根へと移動する。そして沢状のコースを一本滑ってから昼食にした。山頂では寒いくらいの風があったのだがここだけは別世界。春のぬくもりを味わいながら休憩のひとときを楽しんだ。

 正午を過ぎると目の覚めるような青空が広がっていた。まだ時間的にも早いので東斜面を滑降してから石跳川を下ることにした。山頂からの東斜面は少しリスクがありそうなので、1400m付近をドロップポイントと決める。通常この時期の東斜面はデブリやクラックなどで雪面は荒れているものだが、最近の降雪のせいか雪面はかなりフラットだった。滑るには何の問題もなく、シールをはがしていざ滑降開始。途中で立ち止まるのも面倒になり、一気に石跳川へと滑った。

 天候が急速に回復したためだろう。姥ガ岳の北斜面から装束場に下りてきたスキーヤーやボーダーが次々と滑り下りてきた。好天になったのはよかったのだが、反面、雪はかなり腐ってしまい、スキーはほとんど滑らなくなっていた。ボク達は石跳川のトレースを拾いながらネイチャーセンターへと向かった。



ようやく青空が広がりました(1200m付近で)


赤:登り、青:下り

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