山 行 記 録

【平成25年3月30日/湯殿山ホテル〜湯殿山〜東斜面〜装束場〜湯殿山神社(周回)】



湯殿山が目前に



【メンバー】神田、佐藤節、高原、大江、蒲生
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】 湯殿山 1500m
【天候】晴れ
【温泉】西川町 大井沢温泉300円
【参考タイム】
湯殿山ホテル8:00〜稜線9:20〜湯殿山11:50〜石跳川12:30-13:00〜装束場13:40〜湯殿山神社奥ノ院14:20〜参篭所14:50〜湯殿山ホテル15:30
 
【概要】
 湯殿山ホテル前の駐車場には朝から大勢の山岳会メンバーが集まった。夕方から山岳会の集まりが予定されており、その腹減らしのための山行と称し、今日は仙人岳と湯殿山の2班に分かれてのツアーである。湯殿山神社周回コースは2年ぶり。湯殿山ホテルからは旧112号線沿いに進み、稜線へと伸びている尾根に取り付く。本来の尾根は50mほど先だが、手前の緩やかな尾根は登りやすく快適に高度をあげてゆく。まわりにはブナの疎林帯が広がり、朝日を浴びながらのシール登行は心地よいばかり。しかし、天気は良いのだが氷点下を思わせる気温の低さである。雪面は堅くてアイスバーンが続いた。

 斜度がなだらかになると広々とした稜線へと登り着く。そこはすでに森林限界を越えていて、正面に湯殿山が大きく迫る。その奥には白銀の品倉尾根があり、このアルペンムード溢れる景観にしばし見入った。

 平坦な雪原地帯をしばらく進み、急坂直下となったところで全員スキーアイゼンを装着した。ここは登るにつれてぐんぐんと高度感がでてくる。周りの光景がなおいっそう魅力を増し始めるところだが、今年の積雪の多さが裏目にでたのか、いたるところにクラックが走っていた。前回はそんなに苦労した覚えはないのだが、稜線伝いに雪がつながっていないため何回も迂回しなければならなかった。1200mぐらいまで登ると、仙人岳の直下にたむろする山岳会の仲間が眼下に見えた。無線を飛ばしてしばらくお互いの状況を確認する。さらに狐穴の管理人とも無線がつながり、しばらく天空での会話を楽しんだ。

 湯殿山には4時間ほどで到着。前回は2時間ちょっとで着いたのだが、今回は予想外に時間がかかった。山頂からは月山、姥ガ岳が正面に聳えていて、背後には朝日連峰の峰々が連綿と広がっている。この大きな大展望を楽しんでから東斜面へと向かった。

 午後になっても気温は一向にあがらなかった。東斜面はストックも容易に刺さらないほどのアイスバーンだった。少し標高を下げればザラメになるだろうと思ったがいくら下っても堅い氷のような雪面は変わらなかった。そのため滑降というよりはなんとか安全に下るしかなく、ほとんど横滑りでこの難所を乗り切った。下り立った石跳川は冷たい風の通り道になっていた。女性陣はツェルトを取り出して遅い昼食となった。

 装束場へは再びシールを貼って石跳川を遡る。登り返しといっても標高差はあまりなく小一時間で登り着いた。姥ガ岳の北斜面は豊富な残雪に埋まっていて平坦な雪原のようにも見える。湯殿山の北尾根はいくつものピークを連ねながら山頂へと伸びていた。

 装束場から湯殿山神社へも滑降を楽しめる区間だ。しかしこの斜面もアイスバーンに変わりが無く、やはり横滑りやキックターンを駆使しながら高度を下げなければならなかった。雪面がなんとか柔らかくなり始めたのは湯殿山神社の本宮が近づいた辺りからだった。梵字川もまた多くの積雪に埋め尽くされている。対岸へ渡ると本宮では何台もの重機が入っていて除雪作業の真っ最中だった。

 本宮からは車道に沿って雪原を下ってゆく。高度がかなり下がったためだろう。雪面はようやくザラメとなり、ここからの滑降は今日一番ともいえる快適なものとなった。出発地点の湯殿山ホテルまではまだかなりの距離がある。適度な斜度が延々と続き、景観もめまぐるしく変わるのでこれまでの苦労がようやく報われる。ここまで難儀しながらたどりついた者だけが味わえる喜びだった。湯殿山の有料道路の始点に建つ参篭所もまた多くの残雪で埋まっていた。大きな赤い鳥居の下をくぐり、ボク達は颯爽とスキーを飛ばしながら湯殿山ホテルへと向かった。




快適な登り始めです


まもなく南西尾根


稜線に飛び出しました


赤見堂岳と石見堂岳ほか朝日の山々


アイスバーンの登りが続きます


結構急斜面です


だんだんと慣れてきました


徐々に山頂が近づきます


山頂が目前です


朝日連峰を背にして


山頂から東斜面をのぞいています


広々とした石跳川源頭部


装束場から姥ケ岳


装束場から仰ぐ湯殿山北尾根


装束場から下り始める


除雪が始まった神社の本宮 


湯殿山の西斜面です


大鳥居をくぐってきました


駐車場まで滑ってきました


本日のデータ


ルート

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