山 行 記 録

【平成25年2月23日/蔵王連峰 笹谷IC〜坂元沢右岸〜坂元沢】



杉林を登る



【メンバー】6名(荒谷、神田、大江、柴田、大場、蒲生)
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】カケスガ峰1340m(※1060mまで)
【地形図】(2.5万)笹谷峠 (20万)仙台
【天候】雪のち曇り
【参考タイム】
笹谷IC(500m) 8:45〜970m10:15〜640m10:30〜1060m12:10〜坂元沢合流点(580m)13:00〜970m14:15-14:30〜笹谷IC 15:00

【概要】
 笹谷IC付近では激しく雪が降り続いていた。置賜地方では一晩で30〜40センチほど雪が降り積もり、暗いうちから雪片付けをして自宅を出たのだが、宮城県もさほど変わりがないようである。除雪終了地点には意外にも多くの車が止まっていて、駐車スペースはどこにもなさそうだった。なんでも宮城の山ヤさんたちが総勢9名もいるのだと知って唖然とする。前回の静寂さはどこにもなかった。我がPとあわせると15名にもなるというのだから、この騒然とした雰囲気には笹谷ICもきっと驚いていることだろうと思った。

 今回は先週の山スキーがあまりに良かったことから二匹目のドジョウ狙いである。一方で今日はどこも天候が悪いということもあった。久しぶりのメンバーとともにのんびりと国道を歩き始める。杉林に入ると宮城Pのトレースがしっかりとあって、すでにりっぱな高速道路ができあがっていた。まもなく追いついたところからは我がPがラッセルを取って代わった。極上ともいえるパウダーは先週末で終わった気もしていたのだが、新たな降雪量は驚くほどあって積雪は先週よりもはるかに上回っている。まだまだファットスキーは手放せないようだった。

 970m地点に登りついたところでまずはファーストトラックをみんなで楽しもうかとなる。滑り出しの斜面は広々としていて、手つかずの雪面には胸が躍るようである。途中からは傾斜が急になるが豊富な積雪に助けられて左岸も右岸も自由自在に下れる。パフパフを楽しみながら580m付近まで一気に滑り込んだ。沢底からはシール登行の再開となるが、そこはすでに舗装道路ができあがっているので今度はラッセルの必要もない。短時間で970m地点へともどった。

 途中で昼食休憩をはさみ今度は1060m地点に向かう。いつのまにか雪は小降りとなっていて、北蔵王や二口山塊の山並みが見えるまでに天候は回復している。眼下を見下ろすと日差しが降り注いでいるようだった。宮城Pは斥候班と970m地点までの往復班に分かれての行動らしかったが、周りを見渡しても人の姿はなかった。斥候班のトレースも途中で坂元沢の右岸側へと消えてしまっている。

 1060m地点からは本日の2本目となる。いうまでもなく先週のトレースの焼き増しだが、今回は途中で引き返すことなくそのまま滑降を続けてゆき、最後は坂元沢との合流点へと滑り込んだ。坂元沢を徒渉すれば対岸の林道をたどりながら国道に出られるというのも先週と同様である。しかし、適当なスノーブリッジが見あたらない。地形図で確認すると坂元沢の右岸側斜面をトラバースできそうにも見える。しばくらすると一足早く偵察にいっていた柴田氏から、斜面があまりに急峻でトラバースは不可能だと無線が入る。新規ルートはそう簡単ではないということのようだ。ここからシールを貼って右岸尾根へ登り返すことにした。結局のところ前回ルートの再現となった形だった。

 尾根に上がると風が強まった。前回はクラストとシュカブラも多かったのだが、今回は降雪直後とあってラッセルは結構きつい。スキー靴がすっぽりと埋まる程度だが、疲れてきたこともあって両足は今にも痙攣しそうだった。

 ようやく970m地点に登り着くとしばし疲れた体を休めながら小休止をとった。雪庇の下は風もなく休憩地点としては最適だった。休憩後はみんなで勝手気ままにツリーランを楽しみながら滑りおりてゆく。南沢は多くの人が滑ったはずだったが、少しルートを変えただけでバージンスノーはいくらでも転がっている。またまた激パウ三昧というのがちょっと信じられないほどだ。みんなでワイワイガヤガヤ、パウダーと戯れていると早くも目前に杉林が迫っていた。


雪が降り続きます


混雑しています


ラッセルが続きます


3回目の登り返しから


ルート

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