【概要】
今日の朝は冷え込みが厳しかった。自宅や米沢市内の気温はマイナス15度。こんなに冷え込んだのは久しぶりで、寒気に触れると皮膚がピリピリした。今日は午後から天候が崩れる予報がでているので一番乗りで北望台を登り出す。もちろんトレースなどはなく最初から深いラッセルだがファットのおかげで靴程度しか沈まない。この1週間でさらに積雪が増しており、ツリーホールは埋まり、すべてがリセットされたように見える。天元台が公表しているツガモリゲレンデの積雪は250センチだが山ではそれ以上の積雪はあるようだった。
日陰の部分では厳しい寒気のために顔が裂けそうなほどだったが、かもしか展望台からはまぶしいほどの日差しが降り注ぐようになり、そうなると冷え切っていた体が急速に暖まる。澄み切った青空と見事なまでの樹氷原は1週間前と変わりがない。自分のトレースだけが真っ直ぐ後ろに延びてゆく。風邪気味で体調は悪いのだが気分は最高だった。
緩斜面をのんびりと登ってゆくと梵天岩。西吾妻山まではわずかな距離だが今日は速攻登山と決めているので、西吾妻小屋近くのツアー標識でシールをはがした。ここまで視界は良好だったが、少しずつ薄雲が広がっていた。飯豊連峰が霞み始め、西大顛も見えなくなってしまっている。まだまだ天候が悪化する兆しはないものの、咳が止まらないのでよけいな道草を思いとどまることにした。
さて、いつもの若女コースである。当然だが誰もおらずトレースも全くない。気温はまだ氷点下20度近いこともあり、軽すぎるくらいの粉雪の上をスキーがなめるように滑り始めた。下るほどに日差しが強くなってゆくので寒いという感覚はすでになかった。下るのがもったいないほどの心地よさを味わいながらツリーランがしばらく続いた。
若女平の標識まできたところで昼食休憩。ここからはいくら天候が悪化してもよいのでのんびりとカップラーメンを食べる。天候は悪化するどころかますます良くなっている。後方からは誰も追ってくる様子もなく静寂な若女平での憩いのひとときを楽しんだ。
若女平からは少し推進で進み、斜度がでてくると快適クルージングとなる。雪が深い時期だとこの区間は楽しいばかり。ヤセ尾根の積雪もさらに増していて、今回は全く問題なく一直線に滑ってゆく。ヤセ尾根からはしばらく夏道に沿って滑り、途中からカラマツ林へと入った。滑るのはどこでも自由だった。最後の片斜面と杉林もトレースがないので勝手気ままに下ってゆくと前方に林道の道形が見えてくる。藤右衛門沢左岸も深雪なのだがここはまるで水の上をすべるようにスイスイ進む。そんなこんなでまもなくゴールの道路に到着。今日は若女平の標識から30分だった。
カモシカ展望台付近 |
梵天岩付近 |
梵天岩近くから中大巓をのぞみます |
梵天岩近く(中央は東大巓) |
向こうの天狗岩から歩いてきました |
どこまでもパフパフが続きます |
若女平からの下りです |
ヤセ尾根もらくらく通過しました |