山 行 記 録

【平成24年11月25日/志津温泉〜姥ケ岳東斜面】



晴れる姥ケ岳



【メンバー】西川山岳会5名(大場、大江、菊池、神田、蒲生)+伊藤
【山行形態】山スキー、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m
【地形図】(2.5万)姥ケ岳、(20万)村上
【天候】雪のち晴れ
【温泉】西川町 水沢温泉300円
【参考タイム】
志津温泉8:30〜姥沢〜リフト上駅11:20〜姥ガ岳12:00〜沢底〜リフト上駅12:45-13:15〜姥ガ岳13:50〜志津温泉15:00

【概要】
 今日は半年振りの山スキーである。初滑りを目的に西川町の志津温泉に向かった。この時期、県内でスキーが可能なのは月山ぐらいしかなく、志津温泉の除雪終了地点には早朝から大勢の愛好者が集まっていた。11月下旬でこんな混雑ぶりをみるのは初めてだった。志津温泉では予報とは裏腹にみぞれ混じりのあいにくの天候というのに、それでもこの大混雑とはいったいどうしたことだろう。ナンバーをみると隣県や首都圏からのものも多いようだった。

 林道の積雪は予想よりも少なかったがそれでも駐車場からはスキーで歩いてゆけそうである。約半年ぶりのシール登行が心地よく、久しく忘れていた感覚が戻ってくるのを感じる。途中から電柱下のショートカットコースに入り、急斜面で難儀している初心者の団体を追い越しすと、前方にほとんど人がいなくなる。雪はいつの間にか小康状態となり汗が噴き出していた。冬山は意外と暑いものだということをすっかり忘れていた。

 姥沢に着く頃には高曇りのまずまずの空模様となったが早くも下山してくるスノーボーもいた。姥沢駐車場付近での積雪は約50センチ程度。まだまだ少ないものの、久しぶりの雪景色に心が躍るようだった。しかし姥ガ岳はなかなか晴れる様子はなく気持ちの盛り上がりはいまひとつ。リフト下駅で休憩を一本とり、リフト下を登ってゆくと、今度は山スキーのグループが姥沢へと下ってゆく。天候の悪さに早々と見切りをつけたのだろうと思われた。

 リフト上駅には3時間弱で到着した。天候はそれほど悪くはないものの、風は強く、視界はほとんどなかった。休んでいると見覚えのある人が近づいてくる。自然保護官の伊藤さんだった。伊藤さんとは昨シーズンも何回か出会っていて山スキーを一緒に楽しんでいる。とりあえず天候の回復を期待しながら、このニワカ6名パーティで姥ガ岳へと向かった。途中ではさらに多くの山スキーの知人や友人と出会ことになる。宮城のsakanoさんやchibaさん、araiさん、abe(兄)さん、igarasiさん、仙台のkikuchiさん、○○さん、△△さん・・・・と出会った人はもっといたような気がするが思い出せない。それにしても山スキーの世界はいつもながら狭い。

 姥ガ岳には30分ほどで着いたが、凍り付いた木道がようやく目の前に見える程度の視界しかなかった。まあ少し下れば視界が戻るはずだからとシールをはがしていざ滑降とする。山頂こそガリガリのアイスバーンだったが少し下ると雪質はけっこう良く今シーズン初めての滑りに感激しながら下る。うっすらと見えてきた辺りから東斜面へと方向転換。最初こそ視界が無かったが雪質は申し分のないパウダーであり久しぶりの感覚に一人酔いしれながら沢底へと下った。

 四ツ谷川源頭部から登り返し、リフト上駅へと戻った時には午後1時近くになっていた。リフト上駅ではとりあえず昼食とする。大半の人たちは下ったのか人の姿はずいぶん少なくなっていた。ようやく晴れだしたのは午後1時頃からだった。姥ガ岳は日差しを浴びてまぶしいほどに輝いている。待ちかねていた天候の回復だった。青空が空全体に広がっていて先ほどまでの悪天候がまるで嘘だったかのようだ。ボク達は急いで食事を済ませ再び姥ガ岳の山頂へ向かった。

 今度は視界があるのでどこからでも滑ってゆけそうだった。山頂から少し金姥の方角に向かい、エントリー地点から一気に沢底へと滑り出すのである。東斜面の積雪は十分で、プチパウダーともいえるこの快適さにみんなが酔いしれた。

 リフト下は大勢の人が下った後だけにコブ斜面になっていた。まるでスキー場のゲレンデであり、疲れ切った両足にはとても簡単に下れそうにはなくなっていた。横滑りするのさえ難儀の極みで、しまいには足が攣った。予想以上の雪の良さと天候に恵まれたため、あまりに張り切りすぎたツケがまわってきたようだった。


姥沢


霧氷が美しいリフト下


1回目の姥ケ岳山頂


四ツ谷川からリフト上駅へとトラバースです


晴天となり再び姥ケ岳に向かいます


紫灯森が妖しく輝いています


青空が広がりました


湯殿山


ルート

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