【概要】
久しぶりにカミさんとのハイキング。ゴンドラとリフトを乗り継げばそこはすでに2000mの高山でしばし下界の猛暑を忘れることができるのだ。こうなると山登りというよりも避暑地への逃避行といった気分に近い。北望台からは登山者は意外と少なくいささか拍子抜けする思いがした。カモシカ展望台からはいたるところに湿地帯が広がり、そこではワタスゲの大群落となっていた。大凹の水場は枯れているらしく最近湧き水が流れた様子はなかった。大きな石ころがゴロゴロする道を登ればいろは沼の湿原地帯。ここもワタスゲが一面に広がっていて、風に揺れている様子は一服の清涼剤のような光景だった。ひと登りすれば梵天岩があり、その少し先が天狗岩。ここまで北望台からはおよそ1時間半。ときどき涼風が吹き渡るとはいえ、降り注ぐ日差しは予想外に暑くて、日除けのためのタープを張ることにした。ここには手頃な大きさの石がなくて設営に少し手間取ったが、張り終われば憩いのひとときを過ごせる屋根付きの我が家が出来上がった。昼食を食べ昼寝をしたりとここでは1時間30分ほどのんびりとした。予定では西大顛まで往復するつもりだったのだが、このぐらい休んでいるともう先に進む気にはならなくなっている。西吾妻山まで足を伸ばしたところで10分ほどの距離しかないのだが、どうせ展望の楽しみもないのだと思うとモチベーションは少しもあがらず、タープを片付けると往路を引き返すことにした。午後になっても登山者が増える様子はなかった。西吾妻山の夏山は稼ぎ時だというのにいったいどうしたことだろう。ボク達はカモシカ展望台からただ下るのもさすがに芸がないような気がして久しぶりに人形石へ立ち寄ってみることにした。
大凹に向かう |
大凹近くの池塘とワタスゲ |
天狗岩にて |
人形石 |