山 行 記 録

【平成24年7月21日/姥沢〜姥ガ岳〜月山】



姥ケ岳から月山へ向かう



【メンバー】3名(佐藤、大橋、蒲生)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】出羽三山
【山名と標高】月山 1984m、姥ケ岳1,670m
【地形図】(2.5万)月山、(20万)仙台
【天候】晴れ
【温泉】西川町水沢温泉館(道の駅)300円
【参考タイム】姥沢駐車場発7:40〜リフト上駅発8:20〜姥ケ岳9:00〜月山山頂12:00-13:30〜リフト上駅15:00-15:30〜駐車場15:50

【概要】
 今日は山登りが初めてだという女性を連れての月山。朝から濃霧に包まれて薄暗かったのだが、リフトに乗っているうちに雲の上にでてしまい、リフト終点に降り立つと目も覚めるような快晴の空が広がっていた。周辺はすべて雲海に覆われており、雲の上に見えているのはわずかに大朝日岳と以東岳の頭ぐらいで、初めての山登りにトライする人にとっては願ってもない山日和となった。今日の月山はこの感激の展望から始まった。

 3週間ぶりに訪れた月山は残雪もだいぶ少なくなっていた。リフト下はニッコウキスゲが咲き乱れ、姥ケ岳の湿原はチングルマが一面である。まさに花の月山の面目躍如といった感じの華やかさに包まれている。稜線に出るとニッコウキスゲが群落となって咲き競い、深緑と黄色の彩りが実に鮮やかだ。日差しが強くなる一方だったが、一方では爽やかな涼風が吹き渡り、汗をかいた体には心地よい。雲海から頭だけを見せていた湯殿山には滝雲が次々と湧いていて庄内側へと流れ込んでいた。

 姥ケ岳山頂で大休止をとってから木道をひとまわりし、東に進路をかえて金姥へと下りて行く。ここもハクサンフウロやミヤマリンドウ、ヨツバシオガマ、ハクサンイチゲなどが豊富に咲いていて写真撮影もなかなかに忙しい。庄内側からは西風が吹き渡っていて、金姥、紫灯森と実に気持ちのよい稜線歩きが続いた。

 牛首ゲレンデで夏スキーを楽しんでいるのを横目に見ながら進むとまもなく鍛冶小屋直下の急斜面となる。ここには多くのハクサンフウロが咲いていて、疲れた気持ちを癒してくれるようだった。この急坂は結構登りがきつく、少し多めの休憩をとりながら登ってゆく。鍛冶小屋跡まで登れば月山神社のある山頂は目前だった。

 月山山頂では多くのハイカー達で賑わっていた。出羽三山めぐりの白装束も多く、何組もの人たちが列をなして目の前を通り過ぎてゆく。女性陣の体調と言えば、山頂を目前にして足が攣るという小さなアクシデントがあった程度で二人とも特に問題はないようだった。ようやくたどりついた山頂であり、しばらくはのんびりと昼食を楽しむことにした。

 休憩後はザックをデポして三角点を踏んでこようということになり月山神社の裏手へとまわってみた。弥陀ヶ原コースも多くの登山者で溢れ、いたるところで弁当を広げている。前方には鳥海山だけが見えていたたが他はあいかわらず真っ白い雲海に覆われたままである。月山山頂からこのような光景を見るのは久しぶりのような気がしてしばらく眺め入った。ここは一等三角点だけあって展望は折り紙付きなのだが、姥沢側がホワイトアウトとあっては楽しみも半分である。そうそうにザックのデポ地点へと戻った。

 山頂では1時間30分ほどのんびりとした時間を過ごした。おかげで女性陣二人の疲れもだいぶ取れたようだった。山頂から下り始めると、すでに午後2時になろうとしていたが、これから山頂をめざす人たちもまだまだ多いのに驚く。鍛冶小屋跡からは岩場を慎重に下りてゆき、牛首からは沢コースを下ることにした。ゲレンデでは夏スキーを楽しむ若者達が四ツ谷川の源頭部をめざして次々と滑り込んでいる。そんな様子を眺めながら雪渓を下って行くのもこの時期ならではの光景である。沢を吹き上がってくる風が爽やかで、振り返ると澄んだ青空が広がっていた。沢では手も切れるような冷たい雪解け水で汗だらけの顔を洗ったりしながらリフト乗り場へと向かった。


姥ケ岳へ向かいます


湯殿山に滝雲が流れます


姥ケ岳山頂からの月山


品倉尾根とニッコウキスゲ(金姥)


鍛冶小屋の急坂も元気な二人です


晴れ渡る月山山頂


大蔵村や新庄市方面も一面の雲海に覆われたまま(三角点から)


下山路も快適です


賑わう牛首ゲレンデ


リフト下はニッコウキスゲが一面でした



inserted by FC2 system