山 行 記 録

【平成24年5月26日/草岡口〜長井葉山〜奥ノ院】



葉山山荘がまもなくです



【メンバー】10名(田中、新野、伊藤夫妻、伊藤賢、清水、渡辺、三船、東海林、蒲生)
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】葉山1200m
【地形図】(2.5万)羽前葉山、(20万)村上
【天候】晴れ
【参考タイム】
縄文の森駐車場8:00〜オケサ堀9:20〜勧進代分岐10:30〜葉山山荘11:30-12:20〜奥ノ院12:30〜葉山山荘12:45〜オケサ堀13:40〜縄文の森駐車場14:40

【概要】
 今日は私的な山の会主催の長井葉山。残雪と新緑の時期にこそ登りたい山だが、雪解けがすすみ麓から見上げるとどこにも雪などなさそうだった。たまたま地元、西根小学校の学校登山と重なってしまい、草岡の登山口周辺はおびただしいほどのマイカーで埋まっている。すでに200名以上の子ども達が登っているらしかった。

 大石大明神を過ぎると新緑とともにカタクリやショウジョウバカマ、キクザキイチリンソウなどが一面に咲いている。いつのまにか季節は移り変わりすでに春満開を迎えているようだった。小学生達は学年毎に登っているらしく途中で低学年を追い越したのだが、こちらも休憩をとる間にまた追い越されたりと追いつ追われつといった繰り返しが続く。オケサ堀ではさらに大勢の子ども達が休憩中だった。この時間を利用して付き添いの父兄はコゴミなどの山菜採りにあちらこちらと探し回っている。

 オケサ堀からもしばらく夏道が続いた。そして急坂を登り切ったあたりからようやく残雪が現れ、この予想外に雪が残っている状況をみてうれしくなった。まもなく勧進代尾根がみえる見晴らしのよい地点に飛びだすとそこは驚くほどの残雪に覆われていた。ここからの眺めはこの時期の葉山登山における一番楽しみな場所でもある。雄大な展望に加えて、鮮やかな新緑とまぶしいほどの残雪。そして眼下には白鷹町や長井市が一望できるのである。我が家の庭先までが見えそうなほどでここはいつきても感激する。その後も残雪を踏みながら高見へ高見へと登ってゆく。降り注ぐ日差しは強く、5月のさわやかな風が初夏の香りを運んでくるようだった。

 勧進代分岐を過ぎて通称「壁」を乗り越えればそこは山頂の一角だ。葉山山荘までは夏道通りにもゆけるのだろうが、子ども達の父兄が残雪に沿って右側から大きく迂回コースを造ってくれていた。葉山山荘では小屋に入ってさっそく昼食休憩となる。子ども達は神社や小屋の周囲で昼食らしく、食事が始まるとそれまで喧噪が嘘のように静まり返っていた。

 ボクは翌日の飯豊連峰のため夕方まで大日杉まで行かなければならない。そのため仲間からは一足早めに下山することにしてひとり奥ノ院を往復してくることにした。奥ノ院では6年生が休憩中で狭い山頂が足の踏み場もないほど混雑を極めていた。静かな山の頂きとはほど遠く写真だけをとって早々に奥ノ院を後にした。

 奥ノ院からは元の道を戻る。登ってきた迂回路は通らずに夏道に沿ってほぼ一直線に下ってゆく。残雪と夏道歩きを交互に繰り返す。まだ山頂から下ったのは誰もいないようだった。この狭い葉山に200名ではあまりに多すぎる気がした。ようやく戻ってきた静かな山道をひとり味わいながら下る。オケサ堀ではコゴミを少し採取してから登山口へと向かった。


縄文の森駐車場を出発します


勧進代尾根(左)の新緑


最高の天候と風景に笑顔が溢れます


地元の小学生で葉山も大賑わいです


奥ノ院からは祝瓶山が正面です


ムラサキヤシオと祝瓶山 春ですねえ


静かな山が戻ってきました


まるで紅葉のようです


広々とした山道は朝日軍道が忍ばれます

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