【概要】
今日は例によって時間がない中での山スキーとなった。長井葉山の山スキーはまだ経験がないので今回はあくまで登山口周辺までの偵察の予定だった。白鷹町高玉地区からだと葉山森林公園までは1キロ以上の距離があり、それも単独のラッセルとなるとどのくらい時間がかかるかわからなかったがとりあえず歩き出す。昨夜からの重くて湿った新雪は歩きにくく結構きつい林道歩きが続いた。森林公園への分岐点までくるとスノーシューの踏み跡が現れてしばらくはこのトレースを利用させてもらった。おかげでだいぶ歩きも結構楽になる。登山口の鳥居をくぐって急坂をあがってゆくといつもの尾根に出た。ここからは狭い登山道が続く。やせ尾根なのだが雪はたっぷりとあってどこでも迂回してゆけるから予想以上の楽しさだ。偵察行としてはもう十分だったのだが登っているうちにこれが面白くてやめられなくなってしまうから困ったものだ。これは予想外の感覚でありそれならばゆけるところまで登ってみようかという気分に変わっている。あいにく日差しもない曇り空だったが大寒とは思えないほど気温は高く、登っているうちに汗はとめどなく流れた。スノーシューのトレースは尾根のはじめのほうで引き返してしまい、そこからは単独のラッセルとなった。標高が低いとはいえ朝日連峰の一角でもあり、降雪直後はきついラッセルを強いられるのだろうが、しっかりと締まったベースに30〜40センチ程度の新雪なのでそれほどきつくはない。時間さえあれば山頂までは楽勝だろうという好条件がそろっていたのだが、午後2時半を過ぎたころから日は大きく傾き始めていて、さらに濃霧まで立ちこめてしまうと山間は薄暗さに包まれてしまった。今日のリミットを午後3時と決めてさらに高度を稼ぐ。登るにつれて積雪はさらに増し、斜面も広がるようになってきていた。しかし標高はまだ700m足らずでありいくら調子がいいとはいえ山頂まで足を延ばすのは不可能だった。これからがいいところだったが適度なピークを見つけて本日の山頂とするしかなかった。両足は結構つかれがでていたが、偵察のつもりが思いのほか本格的に登ってきたことで結構満足感に浸った。670m地点からはときどきターンを交えながら新雪をトラバースして一気に高度を下げてゆく。狭い尾根だったがスキーで下るのはかなり楽しい部類にはいるものだった。これこそ山スキーというものだろうという気もしてくる。狭い尾根を下り続けると長井市内が右手に見渡せるようになりやがて登山口への急斜面に出た。いやいや面白い。これならば毎週でもこようかという気分にもなるほどだ。ここがこんなに楽しいとは思わなかったとあらためて思いながら鳥居をくぐって林道にでた。
駐車地点 |
森林公園への分岐点 |
ようやく登山口です |
狭い尾根が続きます |
霧が濃くなり薄暗くなってきました |
車はまだ1キロも先です |