山 行 記 録

【平成24年1月7日/徳網〜白太郎山】



バージンスノーが広がる



【メンバー】単独
【山行形態】山スキー、冬山装備、日帰り
【山域】朝日連峰周辺
【山名と標高】 白太郎山 1,002.8m(※800m地点まで)
【地形図】(2.5万)徳網、(20万)村上
【天候】曇り時々雪
【参考タイム】
駐車地点(325m)9:00〜766mP〜800m地点12:40〜駐車地点13:30

【概要】
 今年の小国町は例年にないほどの大雪だった。徳網地区は小国町でも最奥になるためさらに積雪が増していた。1月上旬でこんなに積雪が多いのはここ何年もなかっただろうと思う。しかし天候はというと冬型の気圧配置のため登り口では本格的な雪降りとなっていた。例によって道ばたに車を止めたが、路肩の雪は背丈を超えていてここを登るにも一苦労した。いつもの急斜面にとりつくために沢を横断しようとすると沢底がまだあいていて今度は対岸に渡れない。積雪が多いとはいえ急に降り積もったせいで民家の前を流れる沢がまだ埋まりきっていなかったのだ。道路に再び戻り直すのも面倒なのでそのまま直進してみることにした。沢沿いの杉林内は林道でもあるのかそれなりに歩きやすかったがスキーでも膝上ほどあって距離はいくらもはかどらなかった。適当なところで対岸に渡り、目の前の尾根にとりつくと積雪はさらに増した。ここはかなりの急坂だった。ラッセルは腰近くまでにもなるので1メートル進むにも難儀した。そのうち雪は降り止み時折青空がのぞくようになる。周りを見渡してもトレースは全然なく、ブナの疎林帯と手つかずのバージンスノーに思わず見とれるようだった。いつもならば2時間もラッセルすれば山頂まで余裕なのだが今日のような深雪ではいくらも距離が稼げなかった。3時間近くたってようやく766mピークが近づいた。もう正午も近い時間だった。斜面の途中だったがここで行動食をとりエネルギーを補給した。そこからほどなくして山頂へとつながる尾根に出た。ここにきて膝上のラッセルからは少しだけ開放された。しかし落ち着いていた空模様はいつのまにか風雪模様にかわっている。それからも黙々とラッセルを続けた。しかし風雪はますます激しさを増すばかりで地形さえもわからなくなっていた。もうここが単独ラッセルの限界と判断するしかなかった。今日は800m地点を山頂とした。風も強いのでゴーグルと目出帽で身なりを整えて下山を開始する。自分のつけた深々としたトレースは風でほとんど消えていたが、それでもところどころの痕跡をたよりにしながら下った。今日の積雪では少々の斜度では滑降にはならなかった。ショートカットしたところは無視して、なるべく広くて急な斜面を使いながら深雪を下った。その点今回とったルートは滑りやすいもので大当たりだ。さらに今シーズン初めてのようなディープパウダーである。適度にブレーキのかかる深雪のメリットを最大限に生かしながらスプレーを全身に浴びつつ一気に林道へと降り立った。


白太郎山への登り口


雪で埋まっています


軌跡

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