山 行 記 録

【平成23年12月31日/坊平高原〜刈田岳】



刈田岳



【メンバー】単独
【山行形態】山スキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】刈田岳1,758m
【地形図】(2.5万)蔵王山、(20万)仙台
【天候】雪時々曇り
【参考タイム】
ライザスキー場駐車場8:20〜廃線リフト小屋10:00〜お田ノ神小屋10:30-11:30〜廃線リフト小屋11:40〜刈田岳12:10〜駐車場13:15

【概要】
 年末の寒波に喜んでいたら山での積雪は思ったほどではなく山スキーをするにはまだまだ足りないようである。今回もライザスキー場でお茶を濁そうかと例によって駐車場からシールで登り始める。ゲレンデを登ることにはすっかり慣れてしまい、いまではリフトを使用するといった気持ちは全然なくなっている。こうしてみると下から登ったところでたいしたことはない。しかしそれにしても蔵王の空は晴れる時がなくあきれるほどだ。今度こそはと山頂を踏みたいところだが今日も天候は相変わらず悪かった。視界がほとんどなくどこを見渡しても白い世界が続いているだけだった。廃線リフトまでくると足下の雪面さえ見えないほどになる。これではあかんなあといったんお田ノ神小屋まで引き返すことにした。小屋では先日施して置いた窓ガラスの応急処置に加え、新たにコンパネで外から補強されていた。休んでいると地元の人が一人小屋に入ってきて急ににぎやかになる。この人も馬ノ背直下から引き返してきたようだった。しばらく二人で雑談をしながら天候の回復待ちとした。1時間ほどすると窓の外が少し明るくなったような気がして小屋をでた。上空は相変わらず曇り空ながらも雲間からはうっすらと日の光が差し込んでいて樹氷が逆光に浮かび上がった。これをみて天候が回復するかもしれないとボクは再び刈田岳へと向かってみることにした。地元氏はスキー場へと下っていった。しかし山での天候はそうそう都合よくことが運ぶはずもなく、廃線リフト小屋からは完全なホワイトアウトと強風にさらされるようになる。夏山リフトの鉄塔を頼りに馬ノ背まであがりその後は10m間隔に並ぶポールを目印にどうにか刈田岳の山頂までたどりついた。山頂には誰もいなかった。大きなエビのシッポに覆われた標識や鳥居などをみていると烈風のすさまじさがひしひしと伝わってくるようでもある。こんなところに長居は無用だ。急いでシールをはがしてゴーグルと目出帽を装着した。向かい風は信じられないほどすさまじかった。下り坂なのに前には進まず逆に押し返されるほどだった。手袋は一気に凍り付き指先の感覚はすでになくなっている。ゴーグルなどがなければ馬ノ背から下るのはかなり困難と思われた。廃線リフト小屋までおりると風は幾分弱くなりようやく一息をつくことができるようになる。あとは平坦な雪原を進みゲレンデを下るだけだった。


外からはコンパネがあてられていました


刈田岳山頂の標識


少しだけ陽が射し始めました

軌跡


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