山 行 記 録

【平成23年11月26日/志津温泉〜姥ガ岳】




四ツ谷川に向かって



【メンバー】西川山岳会8名(柴田、神田、大江、安達、荒谷、上野、佐藤、蒲生)
【山行形態】山スキーによる山行、冬山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳 1,669.7m
【地形図】(2.5万)月山、(20万)村上
【天候】曇り時々晴れ
【温泉】西川町 水沢温泉館 300円
志津温泉8:15〜姥沢10:00〜リフト上駅11:00〜姥ケ岳11:45〜四ツ谷川〜姥沢小屋14:00〜志津温泉14:45

【概要】
 今日は久しぶりに山岳会のメンバーが集まった。今夜は会の総会もあることから総勢8名ほどにもなり志津温泉の駐車場は朝方からかなりのにぎわいを見せていた。ボクは三日ぶりの月山だが他のメンバーはシーズン初滑りということで準備作業もなかなかはかどらず、一方ではアーダコーダといいながら笑い声が絶えなかった。

 この二日間で積雪は格段に増していた。道路は圧雪されてところどころ凍結し志津温泉周辺はすでに厳冬期の様相だった。天候はというと薄曇りのなかに青空が垣間見えるといった感じでまあまあといったところだろうか。すでにトレースもあって今日は楽勝ムードだった。ビーコンチェックを終えてまもなく電柱コースへと入って行く。電柱コースは前回よりもヤブがほとんど埋まっているのでスキーで下ってくるのも問題ならそうに見えた。

 姥沢には2時間弱で着いた。二回目ということもあってそれほどの疲れはない。見上げると雲の流れが速くて青空が見えたり隠れたりと天候はめまぐるしく変わった。リフト下駅で小休止後、鉄塔に沿って急坂を登ると約30分で上駅に到着した。この辺りでは強風とガスのため視界はほとんどなかった。雪こそ降っていないもののまるで風雪に晒されているようなものだった。真冬を感じさせる寒気にとりあえず休憩所の軒下でみんなの到着を待った。

 こんな天候の時に姥ガ岳まで強引に登っても楽しくはなかった。それでも沢底付近の視界ははっきりしているというので姥ガ岳の中腹付近から滑り出すことにした。しかし視界がないのはつらい。雪面の凹凸がほとんどわからず何でもないところで転倒するものが続出した。沢底付近まで滑り降りると視界が徐々に戻った。1500mを境に天気が別れているようだった。

 全員下ったところでボク達は天候の回復を期待しながら昼食休憩となった。東斜面といっても風の通り道なのか時々強風に煽られる。僕たちは雪でブロックをこしらえながら食事会場の設営にしばし時間を費やした。肩を寄せ合っていると寒さもだいぶ和らいでくる。上空にはいつのまにか青空も見えていた。しかしすっきりとはガスが晴れず、月山や姥ガ岳の稜線は濃霧に覆われたままだった。僕たちは登り返しをせずにこのまま四ツ谷川沿いに下ることにした。このコースは東斜面だけに積雪は驚くほど豊富だった。メンバーはそれぞれに適度な斜面をみつけると待ちきれないとばかりに飛び込んで行った。先発隊のボク達も後続隊を待つ間、無木立のパウダーを楽しんだ。登り返しのためにスキーを外すと腰まで雪に埋まった。

 夏道に沿ってトラバースを続けると斜度がなだらかになり姥沢小屋がまもなくとなる。ツアーも終盤だったが、ボクは別の用事のために帰宅の時間が差し迫っていた。雪崩の危険もないこの安全地帯で大休止をとっている間、ボクはみんなと別れて志津温泉へ下ることにした。


林道を歩きます


姥沢と姥ケ岳


リフト下を登る


濃霧の中で滑降の準備です


コース

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