山 行 記 録

【平成23年11月20日/七ケ宿スキー場〜竹ノ沢】



竹ノ沢山頂



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】奥羽山脈
【山名と標高】竹ノ沢1066m
【地形図】(2.5万)稲子、関(20万)福島
【天候】晴れ
【参考タイム】
七ケ宿スキー場駐車場9:50〜第2リフト終点10:30〜第4リフト終点10:50〜竹ノ沢11:00-11:20〜駐車場12:10

【概要】
竹ノ沢は七ヶ宿スキー場にある山。予定では隣の峠田岳に登るつもりなのだが、20年前のガイドブックには竹ノ沢と峠田岳本峰間には登山道はないとある。さらに南峰でさえもヤブこぎを余儀なくされるとあるのが少し気がかりだった。

今日は冬型の気圧配置となり非常に風が強い日だった。二井宿トンネルを抜けると山形県の荒れ模様が嘘のように青空が広がっていた。初冬の晴れ間はそれだけで気分が晴れ晴れとするようだった。七ヶ宿スキー場はシーズンオフにハンググライダーやグラススキーでにぎわうらしいのだが、すでにそのシーズンも終わっている。人気のないゲレンデはただ降雪を待っているだけの静けさが漂っていた。

七ヶ宿スキー場の一番下にある駐車場から歩き始める。この付近の標高は260mぐらいなので竹ノ沢までは800mほどあるようだ。山頂はすぐ近くに見えるのに結構あるものである。ゲレンデ内を適当に登ってゆくとまもなく第2リフト終点で、ここからは急斜面のゲレンデとなる。斜度は37度というからかなりの勾配だ。わずかな踏み跡があるものの足がかりとしては全く頼りない。途中で振り返ると国道113号やスキーハウスなどが遙か下方に見えた。この区間はまるで石転ビ沢の急斜面にたっているようなもので、草付きは滑りやすく今にも滑落しそうな危うさを感じた。今日は不覚にもストックを忘れてきたことを後悔した。ここは登りもたしかにきつかったが、むしろ下山時のほうが慎重に下る必要がありそうだった。

第4リフト終点からはゲレンデも終わりコース外に続いている山道へと入った。山道といってもガレ場のようなものだが、急斜面のゲレンデよりはよほど歩きやすかった。途中から偽丸太の階段となって以前は結構整備はされていたのだと知った。そして前方に無線中継所のアンテナが見えてくるとそこが竹ノ沢の山頂だった。かたわらには三角点があり、中央には大きな展望案内板やベンチも設置されていた。

竹ノ沢からの展望は抜群だった。残念ながら近くの不忘山は雲に隠れて見えなかったものの、蔵王周辺の山々が一望で、ガイドブックによれば飯豊連峰までもみえるとある。しかし予定していた峠田岳南峰へは全くのヤブとなっていてとても歩ける状態ではなかった。峠田岳本峰も南峰もどちらもすぐ目の前に見えるのだが無理矢理ヤブをかきわけてまで進む気持ちにはなれない。それに南峰といっても竹ノ沢よりも低いのである。ボクはこの竹ノ沢でのんびりと休憩をしてから下山することにした。



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