山 行 記 録

【平成23年10月8日/祝瓶山荘〜祝瓶山】



祝瓶山



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】祝瓶山 1417m
【地形図】(2.5万)祝瓶山、(20万)村上
【天候】曇り時々雨
【参考タイム】
祝瓶山荘6:40〜祝瓶山9:00-9:30〜祝瓶山荘11:00

【概要】
 秋の3連休はいずれも好天が予想されていた。祝瓶山は6月以来で今年2回目になる。秋も深まり紅葉もだいぶ進んだであろうと思いながら祝瓶山荘へと向かった。ところが山荘前で準備をしている間に小雨が降り出してきてしまい、気持ちは一気に落ち込んだ。駐車場には遠方からきている人も多かったがみんな空を見上げてはがっかりしているように見えた。それでも雨具を着用するほどの降りではなさそうなので、これから晴れるのを期待しながら桑住平へと歩きだした。

 桑住平から3カ所の小沢を渡ると急坂となる。気温はまだ低かったが、この急坂ではさすがに汗が流れた。しかし、期待した天候とは裏腹に好天の兆しは全く見られない。中腹から上部には黒い雨雲が居座っていて、周りの風景はまるで夕方のような薄暗さだった。ヤセ尾根を過ぎると色づきはじめた灌木が目立つようになったものの、やはり陽の光がないのでくすんだ色合いにしか見えなかった。途中の尾根道でコンビニから仕入れたおにぎりの朝食を食べていると単独の男性が追いついてきた。栃木の人だったが、天気予報を信じてこの祝瓶山の紅葉を楽しみにしてきたらしく、予想もしなかった今日の天候に顔色は冴えないように見えた。

 山頂到着は午前9時ちょうどだった。途中で追い越した栃木人もほどなくして登ってきた。山頂ではもしかしたら雲の上に飛び出すかもしれないと、祈るようなおもいで期待したのだが、実際はそうそううまくはゆかない。天候が悪い時には間違いなく山のほうが悪天候になるものなのだ。まだこの時間ではお腹も空いていなかった。30分ほど天候の回復を待ってはみたものの、一向にその兆しがなく、あきらめて山頂から下ることにした。晴れていればもちろん赤鼻尾根を経由するはずだったのだが、何も見えないのでは楽しみもなく、もとの直登コースを引き返すことにした。

 山頂を後にするとこんな悪天候にもかかわらず次々と登山者が登ってくるのに出会った。全部で14、5人ぐらいとすれ違っただろうか。みんな山荘前の駐車場でためらっていた人たちのようだった。その人たちをやり過ごすと雨脚が急に強まり、途中からついに雨具を身につけた。木地山ダムの方角を見れば薄日も差しているのが見えたが、上空には相変わらず分厚い雲が一面であった。

 樹林帯に入ると雨はそれほど気にならなくなったため雨具を脱ぐことができた。風は少しずつ強まっていて、雲が流れるとその切れ間からわずかばかり青空がのぞいたりしたが、それでも雨が止むことはなかった。今日の天候は間違いなく回復傾向にはあるものの、昼過ぎか夕方にならないと晴れ間は戻ってきそうには見えなかった。


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