山 行 記 録

【平成23年10月2日/朝日連峰 白兎尾根から長井葉山】



ヤセ尾根付近から望む白鷹山



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備
【山域】朝日連峰
【山名と標高】長井葉山1,210m
【天候】曇りのち雨
【行程と参考コースタイム】
白兎登山口(300m)9:40〜水場11:15〜葉山山荘11:20-11:40〜白兎登山口12:50
  
【概要】
 今日の予報はそんなによくなかったのだが、朝方のあまりの天候の良さに誘われ、久しぶりに葉山森林公園へと出かけてみた。葉山は地元の山ということもあって、自宅から近いのがなによりである。出発が10時近かったこともあり、登りはじめたところで早くも山頂から下ってくる人に出会った。その人は6時に歩き始めたというから往復4時間程度で下ってきたことになる。地元の人らしかったがだいぶ健脚のようであった。

 深くえぐられた登山道には多くの落ち葉が降り積もっていた。まるでクッションの上を歩いているようでもあり、いつものことながらその心地よさがうれしい。太い赤松や杉が多い山道はやがてブナ林に変わってゆく。道は部分的に平坦部があるものの、ほとんど激しいほどの急坂が続く。その無駄のない登りがこの尾根の良さでもある。初冬のような寒い朝だったが、この急坂ではだいぶ汗を搾り取られてしまった。

 途中、見晴らしの良いヤセ尾根のようなところが一ヶ所ある。そこで一呼吸をついていると早くも小雨が降り出してきてしまい、すぐに雨具まで必要はなさそうだったが、好天を期待していただけにこれにはいささか落胆してしまった。再び樹林帯に入ると雨もそれほど気にならなくなったが予想外の雨模様がなんとなく恨めしくなるようだった。

 まもなく水場の標識が現れると葉山山荘まではまもなくだ。やがて平坦な地点へと飛び出すとあたりの潅木類は早くも紅葉が始まっていた。まだ盛りというほどではなかったが、色付き始めた樹木の鮮やかさは格別で、眺めているこちら側の気持ちまで華やいできそうだった。

 葉山山荘は入口が閉まりひっそりとしていた。とりあえず今日も無事に登って来れたことに感謝して、葉山神社にしっかりと参拝した。山荘からは大朝日岳を仰ぐ事ができるのだが、今日は雨模様ということもあって全く見えなかった。展望もなくてはなんの楽しみがあろう。小雨が降り続いているので僕は小屋に入って昼食をとることにした。予定では奥ノ院からのんびりと祝瓶山の展望でも楽しむつもりだったのだが、雨模様ではそれもかなわない。食事を済ませると僕は雨具を来てそうそうに小屋を出た。登りに要した時間は1時間40分。ということは1時間ちょっとで下れる計算である。そんなに早く下ってもしょうがなかったが、このところ、天候には一向に恵まれないのでなんとなく消化不良気味といった感じがして気分は落ち込んでいた。今度は秋晴れの日を狙ってまた登って来ようと思った。


長井市内を望む

inserted by FC2 system