【概要】
今日はカミさんの足慣らしを兼ねての吾妻連峰。昨年は西大顛まで往復できたのだが今年ははたしてどうなるだろうか。自宅から近いということもあっていつものように出だしが遅くなってしまい、北望台の出発は10時半近くになっていた。大震災の影響なのか登山者はめっきり少なかった。
平地では真夏日も予想されていて朝から日差しがまぶしかった。カモシカ展望台で小休止後、大凹へと木道を進んでゆくと一気に見晴らしがよくなる。左手には家形山や一切経山など東吾妻の山々が連なり、眼下には大きな湿原が広がっていた。部分的には紅葉が始まっているがまだ草紅葉には早いようだ。色づきはじめた灌木や湿地帯を見ていると山には秋の気配が少しずつ忍び寄っているようだった。
天狗岩では大勢の人たちが休憩中だった。僕たちもその人たちに加わり早めの昼食をとることにした。すでに正午近いので今回は西大顛までは無理だろう思った。吾妻神社では係の人が屋根に上がり、大きな幟を立てるための作業をしている。そんな様子を眺めているとこちらものんびりとした気分となってしまい、ここでは1時間近く休んでしまった。
天狗岩を下りて行くとすぐに木道が現れる。まもなく前方に西吾妻小屋の赤い屋根が見えてくれば三差路だ。まっすぐの道は西大顛で左手に進めば西吾妻山。今日は久しぶりにこの西吾妻山へ登って折り返すことにした。といっても高度差はいささかもなく山頂へは10分ほどしかかからない。途中でゴゼンタチバナやオヤマリンドウの写真を撮ったりしながらなだらかな山道を登った。
西吾妻山にはりっぱな標柱があるものの樹林に遮られて視界はない。それでも次々と登山者が行き交っていてちょっとしたにぎわいを見せていた。山頂からは天狗岩へと周回して梵天岩へと戻った。吾妻連峰らしいなだらかな上り下りはまさしくハイキングである。今日は時々薄雲に遮られたりしたが青空が失われることはなかった。
北望台が近づくにつれて次第に登山者達のざわめきが聞こえるようになった。リフト乗り場からは僕たちはいつものようにゲレンデを下りはじめる。しかし、ほとんどの登山者はリフトを乗り継いで天元台へと下っていった。ゲレンデにはオヤマリンドウのお花畑がところどころにあり、だらだらとした単調な下りでも退屈することはなかった。今日は全体的にのんびりしたこともあって、カミさんは終日元気な様子で一安心だったが、僕は調子がいまひとつで、何となく疲れてしまい下山後の温泉が楽しみになっていた。
カモシカ展望台 |
大勢の登山者が |
大凹へ |
吾妻神社 |
若女平分岐点 |
西吾妻小屋 |
ゴゼンタチバナ |
オヤマリンドウ |
ゲレンデのお花畑 |
天元台と米沢市街地 |