【概要】
今日は久しぶりにカミさんとのハイキング。猛暑日対策にはやはり手っ取り早く一気に標高を稼げる山がいい。というわけでまたまた月山である。
リフト終点から姥ケ岳までは30分ほどの登りだ。南斜面にはニッコウキスゲが群落となって咲き競い、深緑の中にあって、その鮮やかな黄色が見事な彩りを見せている。登るほどに日ざしが強くなる一方だったが、反面、展望がぐんぐんと開けてきて見晴らしが良くなってくる。気持ちの良い風が吹き渡り、汗をかいた体にその涼風は心地よいばかりだった。左手に池塘が点在するようになると山頂はまもなくだ。湿地帯にはニッコウキスゲの他に、ウメバチソウ、チングルマ、ミヤマリンドウ、トウゲブキなどが咲いていた。
姥ケ岳ではガスが広がりだしてしまい視界はあまりなかったが、時々ガスが切れると眼下に湯殿山や装束場が見えた。姥ケ岳山頂の木道をひとまわりし、東に進路をかえて金姥へと下りて行く。庄内側からは西風が吹き渡っていて、金姥、紫灯森と実に気持ちのよい稜線歩きが続いた。
牛首ゲレンデでスノーボーダーが楽しんでいるのを横目に見ながらまもなく鍛冶小屋直下の急斜面となった。ここには多くのハクサンフウロが咲いていて、疲れた気持ちを癒してくれるようだった。鍛冶小屋跡まで登れば月山神社のある山頂は目前だ。
月山山頂では多くのハイカー達で賑わっていた。カミさんは登れるかどうか心配な様子だったが体調はまあまあのようである。ようやくたどりついた山頂であり、のんびりと昼食を楽しむことにしよう。メニューはいつものようにラーメンを煮て味噌汁代わりにしながらコンビニのおにぎりと冷やしてきた漬け物などなど。たったこれだけだが山頂で食べるものはとびっきりのおいしさだった。
いつまでも滞在したい山頂だったが下では待っている愛犬もいるのでそうそうゆったりもしていられない。牛首分岐からは沢沿いのコースを行くことにしたのだが、沢を吹き上がってくる風が爽やかで、振り返ると澄んだ青空が広がっていた。沢では手も切れるような冷たい雪解け水を飲み干してリフト乗り場へと向かった。
晴れる月山 |
チングルマ |
ウメバチソウ |
ミヤマリンドウ |
トラノオ |
ハクサンイチゲ |
ハクサンフウロ |
ミヤマアキノキリンソウ |
牛首 |
イワイチョウ |
月山 |
ニッコウキスゲ |