山 行 記 録

【平成23年8月1日/蔵王連峰 笹谷峠〜雁戸山〜南雁戸山】


雁戸山


【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】蔵王連峰
【山名と標高】雁戸山1,484.6m、南雁戸山1486m
【地形図】(2.5万)笹谷峠、(20万)仙台
【天候】雨(山頂付近は晴れ)
【参考タイム】
 笹谷峠9:00〜関沢分岐9:30〜新山分岐10:25〜雁戸山10:45〜南雁戸山11:15〜雁戸山11:45-12:00〜新山分岐12:20〜 笹谷峠13:30

【概要】
 このところ山の天候にあまり恵まれない日が続いている。今日も下界は晴れの予報だったのだが、笹谷峠の駐車場では小雨が降り続いていた。駐車場の様子も よくわからないほど深い霧に包まれていた。はじめは山を取りやめようかと思っていたくらいだった。それに気温もだいぶ低く、長袖に加えて防寒着も必要なほ どの寒さだった。半分はあきらめムードになってしまい車の中でしばらく待機していた。しかし1時間ほどたった頃だろうか。少し天候が回復する兆しも見え始 めたため、それではゆけるところまでいってみようかと車から外に出た。

 登山道は夏草がだいぶ生い茂っていた。それでも昨日か一昨日に道刈りがされたらしくだいぶ歩きやすくなって いた。霧雨とともに風が強く、時々樹木が揺れると大きな水滴がどっと降り注いだ。

 このコースは新山分岐までは緩やかな勾配が続く。そして分岐からは蟻の戸渡りとなり雁戸山の山頂まで続いて いる。蟻の戸渡りの岩稜帯は風もあってすごく心地よい。このあたりから雨はすっかり上がって一部には青空が見えた。といっても霧が晴れたわけではないのだ が、ナイフリッジの岩稜帯は爽やかな風が蔵王ダムの方角から吹き上がってくる。汗をかいた体がいっぺんで生き返るようだった。

 ノコギリの歯のようなヤセ尾根のアップダウンを登るとやがて雁戸山の山頂だ。山頂には誰もいなかった。展望 はそれほどよくはなかったものの、幾分雲の上に飛び出したのか湿度はかなり低くなったようである。時間はまだ11時前なので久しぶりに南雁戸山へと向かっ てみることにした。

 南雁戸山には宮城側のブドウ沢からは何回も登っていたのだが、雁戸山からのルートは実に久しぶりだった。笹 雁新道への分岐を過ぎると一気に急降下となり、滑りやすい急坂を枝に捕まったりしながら慎重に下る。この区間は歩く人も少ないのか道刈りはされていないの で結構歩きづらい。しかし、さまざまな高山植物が咲き乱れていることもあって退屈することはなかった。いちばん目立ったのはハクサンフウロやミヤマシャジ ン、イワオトギリなどだが、他にはウヅボグサ、クルマユリ、クガイソウなども咲いている。偽ピークにだまされながらも、やがて大きな岩が目立つようにな り、急坂を一気に登れば南雁戸山だった。ここにも登山者は見当たらなかった。とくに三角点はないので写真だけ撮って元の道を引き返した。

 急坂を下って再び急斜面を登れば雁戸山である。南雁戸山との往復に約1時間かかっていた。相変わらず誰もい ない山頂だった。日差しはそれほどないのだが、強い夏の光が薄雲から少しずつ漏れだしてくるのか、気温はだいぶ上昇していた。小休止の間にコンビニのおに ぎりを食べて雁戸山から下山の途についた。

 爽やかな風と気持ちの良い尾根歩きは新山分岐で終わる。分岐からは再び樹林帯の道となったが、意外にも朝方 の悪天候はまったく回復しておらず、カケスガ峰分岐からは再び小雨がちらつくまでになり、天候は朝方よりも悪くなっていた。のんびりと下るだけだからよ かったものの、気温は低くなる一方で霧雨のために被服がまた濡れ始めていた。




コース

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