山 行 記 録

【平成23年7月23日/志津〜装束場〜金姥〜姥ケ岳〜姥沢〜周海沼〜志津



姥ケ岳



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】月山
【山名と標高】姥ケ岳m
【地形図】(2.5万)月山、湯殿山(20万)仙台
【天候】曇りのち晴れ
【温泉】西川町水沢温泉郷 300円
【参考タイム】
ネイチャーセンター8:00〜装束場9:30〜金姥10:30〜姥ケ岳10:40-11:00〜姥沢11:40〜月山の湧水13:00〜ネイチャーセンター13:30

【概要】
 西川町志津にあるネイチャーセンター周辺の野外遊歩道はタケノコ採りやキノコ採りなどでほとんど歩いていたのだが、姥沢から周海沼付近の区間は未踏だった。暑い季節にはあまり気が進まなかったが、それでもネイチャーセンターの標高は800mほどあって意外と快適なのかもしれない。ついでに未踏の区間をトレースするのも良いプランに思えてきて、急遽でかけてみることにした。ブナの原生林に覆われた月山中腹の無数の湧水群というのも魅力的だ。ここには沢水や風の音、木々の香りや雲の流れといった五感を刺激する心地よさに満ちてあふれている。

 今日は朝から曇り空だった。濃い霧が辺り一帯を覆っていて視界もあまりよくなかったが、暑くないだけこの時期はありがたいと思った。ネイチャーセンターから石跳川沿いの登山道は山スキーで何度も通っているのでどことなく懐かしい。分岐の標柱を何本か見送りながらひたすら装束場をめざして登る。湯殿山の東斜面が近づくと大きな雪渓が現れて、5月の連休に山スキーで下った頃を思い出した。積雪期の景観とは違うもののどこも見覚えのある風景だった。

 前方に小さな小屋がみえてくればそこは装束場だ。ネイチャーセンターからおよそ500mの登りを1時間半で登ったことになる。しかし金姥まではまだ300mの登りがまだ残っている。ここからまっすぐに月光坂を下れば湯殿山神社だ。誰もいない装束場を通過するとしばらく平坦な歩きとなり、見渡せばちらほらとニッコウキスゲやイワカガミなどが咲いていた。徐々に気温も上昇し始め、振り返ると湯殿山が霧の中から現れた。湿地帯ではようやく雪が融けてミズバショウが咲き始めていた。

 金姥が近づくと出羽三山を巡る大勢の白装束の人たちが湯殿山へと降りていった。登山者が多くなるのもこのあたりだった。紫灯森を経由して月山へ登る人たちや月山から下る人たちで登山道はだいぶ賑わっている。このあたりではウツボグサが豊富に咲いている。金姥の分岐点から姥ガ岳まではひと登りだ。姥ガ岳周辺は池塘が点在していてニッコウキスゲが盛りである。ここでは大勢の登山者が行き交い、吹き渡る風は実に爽やかで、高山に登ってきたのを実感できるところだった。

 姥ガ岳では湯殿山の見える北側でザックをおろし大休止をとることにした。汗をかいたためか風は冷たいくらいだった。時間の経過とともに青空が広がり、一部には入道雲も現れ始めていた。今日は終日曇り空だろうと半分あきらめていたのだが、予想外に天候が回復し月山の山頂付近まで見渡せた。

 姥ガ岳を後にしてリフト上駅へと下りかけると、途中にはまだ残雪が残っていて危険回避のためのロープが張られていた。姥沢まではリフトの下を歩いて下ったが、登りと下りのリフトにぶつからないように注意が必要だった。リフト駅周辺ではチングルマのお花畑になっていた。

 ネイチャーセンターからの降り口は姥沢小屋を過ぎた右手にある。標識はないので注意しないとよくわからないが、わずかに上ってから下り始めるとしっかりとした登山道が先へと続いていた。昔からの参道でもあるのだろう。石畳や丸太で整備の行き届いた山道である。急な長い階段をしばらく下るとなだらかになる。まもなくすると分岐を示す標柱が現れて野外遊歩道となった。右手には周海沼が現れ、ネイチャーセンターが間近になったのがわかった。この付近はいろんなコースをとれるのだが月山湧水を通って最後はネイチャーセンターの少し先に出た。

 駐車場では久しぶりに川○さんと出会った。川○さんとは赤見堂の山スキー以来だろうか。こんなところで出会えるとは思っていなかっただけにお互いに驚いた。川○さんは遅い時間にもかかわらずこれから遊歩道を周回してくるらしい。早朝ネイチャーセンターを出発するときには車などほとんどなかったのだが、この時間帯になるとどこにもスペースもないほどの混み具合を見せていた。


湯殿山神社へ下る人々(正面湯殿山)


湯殿山(姥ケ岳)

姥ケ岳を下り始める


コース
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