【概要】
今日も昨日に続いて蔵王である。もちろん猛暑から逃れたいからだがカミさんの足慣らしを兼ねての山登りだ。刈田駐車場からは登山リフトが動いているのだが観光客はそれほど見あたらない。今日は昨日より雲がない分だけジリジリとした日差しが降り注いでいた。このコースはきわめて短時間で馬の背へと上がれるので足慣らしには最適だ。大黒天から登るよりもずっと短い。
早くも暑さに参りそうだったが、馬の背まで上がると爽やかな風に晒されて、これまでの疲れが一気に吹き飛ぶようだった。お釜の色合いが昨日よりもずっと濃く、そして鮮やかに見えた。途中で一休みをしていると体がぐらぐらと大きく揺れた。また余震が起きているようだったが山の上で地震に気づいたのは初めてだった。
熊野岳への登りにとりかかると辺り一帯にはコマクサが群生となって咲いていた。登山者達もみんなあちらこちらでカメラを構えて撮影に余念がないようだった。ひと登りで避難小屋へと登り付き、やれやれといった心境になる。もうここまで登れば風は冷たいほどだった。登山者達はそれぞれが車座になったりしながら休憩を楽しんでいる。僕たちは神社まで足をのばし参拝を終えてから昼食をとることにした。
ひととおり食べ終えるとだんだんと眠くなってきてしまい、しまいには横になってしばらく眠ってしまった。気づいたときには1時間以上経っていた。いつのまにか上空には黒々とした雨雲が広がっていて、山頂にいた登山者達もかなり減っているようだった。日差しが遮られた分だけ肌寒さを感じてしまい、ここからしばらく雨具を羽織った。下界は猛暑日だろうが、2000m近い山頂はさすがに違っていた。
いつまでも涼しい稜線からは去りたくはなかったのだが、雨が降り出す前に下ることにした。馬の背からは再び登山道をたどりながら刈田駐車場へと下った。駐車場で後片付けを終えたところで、ついに絶えきれなくなったのか、上空からは大きな雨粒が降り出してきて、しばらくすると夕暮れのような薄暗さに包まれてしまい、雨は本降りとなった。
馬ノ背へ |
アオノツガザクラ |
熊野岳へ登る |
北蔵王縦走路を望む(熊野岳) |