山 行 記 録

【平成23年5月15日/草岡口〜長井葉山〜奥ノ院】



奥ノ院から柴倉山を望む



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】朝日連峰
【山名と標高】葉山1200m
【地形図】(2.5万)羽前葉山、(20万)村上
【天候】晴れ
【参考タイム】
縄文の森駐車場7:10〜オケサ堀8:20〜勧進代分岐9:15〜葉山山荘10:00〜奥ノ院10:15〜葉山山荘10:40-11:15〜オケサ堀12:15〜縄文の森駐車場13:10

【概要】
 今日は山スキーの予定で自宅を出発したのだが、残雪に輝く長井葉山を眺めているうちに気が変わり、白鷹町から引き返した。自宅に戻って登山靴などを車に放り込み、あらためて長井葉山へと向かった。時間はまだ早かったためか登山口周辺には車がなく、まだ誰も登っている様子がなさそうだった。縄文の森から歩き始めると早くも頭上からは暑いくらいの日差しが降り注いだ。

 大石大明神からは早速残雪が現れ始め、登山道を隠していた。といってもこのあたりの残雪はわずかで、ほとんど夏道だった。道の傍らにはカタクリやショウジョウバカマ、キクザキイチリンソウなどが咲いていてる。ムラサキヤシオはまだ蕾も多く、季節はまだ春浅い感じであった。

 オケサ堀には1時間ちょっとで着いた。オケサ堀はまだ豊富な残雪に埋まっていて一面の銀世界だった。ここからは一転して斜度が増す。急坂付近こそ夏道が露出していたが、斜度がゆるむと完全な残雪歩きとなる。そして雪面をよくみれば一人分の踏跡が先へと続いていた。まもなくするとその先行者に追いついた。先行者はこのコースが初めてらしく、道がわからなくなり引き返そうとしているところだった。この人は山形のK氏という方で、4月上旬にも白兎コースから葉山を登ったとのことで、今回はコースを変えての長井葉山らしかった。そんなことからここからはこのK氏と一緒に登ることになった。この付近は平坦部なので残雪があるとコースはまったく不明瞭となる。勧進代分岐点までは非常に道がわかりづらいのだ。

 今年の大雪はこの長井葉山でも同様で、この時期としては多すぎるくらいの残雪におおわれていた。反面、コースをおおよそでも知っていればどこでも登ってゆけるのでこれほど歩きやすいものもない。なにしろ見晴らしが抜群なのだ。春山ならではの残雪歩きに心が躍るようであった。今日はおよそ半年ぶりの登山靴だったが歩きの世界もいいものだとあらためて思った。

 勧進代分岐を過ぎると大きな「壁」が前方に立ちふさがる。この急斜面を登り切るとまもなく葉山山荘だ。葉山山荘にはまだ誰も登ってきている様子がなかった。さっそく葉山神社に参拝をして、僕たちは奥ノ院へと向かった。途中葉山湿原を通過するのだが、ここもまだわずかしか雪解けが進んでおらずどこでも歩ける楽しさを満喫する。遠方には大朝日岳や小朝日岳がそびえていた。

 登り着いた奥ノ院からは祝瓶山や三体山から柴倉山が一望だった。中腹は新緑に輝き上部は豊富な残雪に彩られている。その奥には飯豊連峰がくっきりと横たわる。この光景は本当に美しく、写真を何枚も撮影した。ここまで同行してきたK氏も、初めての奥ノ院からの眺めを前にして撮影に余念がないようだった。

 奥ノ院は晴れてはいるものの風が強いのであまり長居はできそうになかった。僕たちは大朝日岳がみえるピークへと登ってみた。そこは雪がなければ藪に覆われているために登れないピークである。ここからは遮るものがなく、大朝日岳から小朝日岳の稜線がすべて見渡すことができた。K氏はここで写真撮影をしばらく楽しんでから白兎尾根を下るらしかった。僕は葉山山荘で少し早めの昼食をとってから元の道を下ることにした。


葉山山荘


祝瓶山


大朝日岳と小朝日岳


葉山湿原


ショウジョウバカマ


キスミレ


キクザキイチゲ


イチリンソウ


ルート

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