【概要】
今日で連休も終わりだ。このところ好天続きで朝から青空が広がっていた。今日もなんとか天候が持つだろうと湯殿山へと向かった。日差しも強く天候の心配は皆無かと思われた。気温は高くたちどころに汗が噴き出してきてしまい、途中から長袖シャツを脱いだ。志津から湯殿山へと向かうものは誰もなく、静かなブナ林を歩いている気分は最高だった。まだブナの新芽には早かったが、抜けるような青空と残雪の白さは格別の美しさを感じる。リュウキンカ広場はまだ雪解けが始まったばかりであり、流れの一角には水芭蕉のつぼみがわずかにあるだけだった。
少しずつ高度が上がると湯殿山直下となる。天候が急変してきたのはこのあたりからだった。いつのまにか青空は全くなくなってしまい、西の空には薄黒い雨雲がいっぱいに広がっていた。どうしようかどうか逡巡していると雷鳴までが轟き始めた。これではまずいなあと思っていたら早くも小雨が降り出してきてしまい、潔く撤退することにした。
標高はそれなりにあがってきたのでスキーで下るのは早かった。途中で本格的に降り出してきたため雨具を着た。駐車地点に戻ると雨は土砂降りとなり、周りの景色が全く見えないまでに変わってしまった。夕暮れのような暗さに包まれた志津温泉では雷が轟き始め、稲光があちらこちらで発生している。朝の快晴はいったいなんだったのだろう。こんなに激しいほどの天候の急変もめずらしい日だった。